Dilly Dilly から始まる

英語島コンビニでのビールの広告。TVCMでは王がこのビールを持ってDilly Dillyと言うと家臣が応える。広告写真のボトルホルダーも冠crownのデザイン。Be a true friend of the crown.のcrownだ。
なぜ王がDilly Dillyなのか。コピーライターが何となく思い付いたという記事もあるが、私はマザーグースの唄がひとつのヒントになったという気がしてならない。あのラベンダーの韻詩。

Lavender’s blue, dilly dilly,
Lavender’s green.
When I am king, dilly dilly,
You shall be queen.

王冠とビールと言えば、あのCorona Beerを忘れては話にならない。
coronaは王冠の意味であり、商標もそうだ。
今回のアウトブレイクではネットに次のような断りが出ている。

A Disproportionate Amount of People Think the Coronavirus Is Linked to Corona Beer

No, the coronavirus has nothing to do with the alcoholic beverage.

このamount ofを可算名詞に使うのは止められそうもないトレンド。
とにかくコロナウィルスとは無関係と言いたいのは当然。
ただ完全に無関係とは言えない。
それはおそらくcoronavirusの球にとげとげの形が王冠を想起させることからの命名だったろうから。
と、ここまで来て、太陽のコロナthe solar coronaもある、と思い付き、思い切ってウィキ参りをすれば、Bingo!と喜べぬ冬の宵。

Kobeの死とJackの家

プロバスケットボールの伝説的プレーヤーKobe Bryantが亡くなり、グラミー賞のイベントは、彼への追悼で始まった。

グラミー賞が毎年開かれるのは記事にもあるStaples Centerで、ここはプロバスケットボールの試合が行われる会場でもある。記事の見出しは、 ブライアントの人気も大いに手伝って存在するアリーナで、この音楽賞授与式を始める悲しみを、「コービー・ブライアントが建てた家で心痛む」 と表したもの。挨拶に立ったAlicia Keysは、
“We’re literally standing here heartbroken in the house that Kobe Bryant built.”
と述べている。
ネット上の記事には、
This Is the House that Kobe Built
というものまであり、マザーグースの積上げ詩
This Is the House that Jack Built
の大衆文化への浸透度を感じさせる。

娘さんと一緒だったという。
苦難・闘病の末に亡くなった方に
He/She went to a better place.
He/She’s in a better place.
という言葉があるが・・・

Born to be bilingual

元カナダ首相Louis St Laurentのことば。2カ国語の国に生まれて・・・

I didn’t know at first that there were two languages in Canada. I just thought that there was one way to speak to my father and another to talk to my mother.

cardの動詞

「商店が身分証を見せて欲しいと頼む」ことをcardと言う。

この店も酒類を扱うので入口にこのような”警告”を出している。

I got carded!と受け身的にも使用できるし、こう言って喜ぶ人々も多い。英語島のlegal drinking ageは21歳だ。

油性永世

マーカーの気持ちはよくわかる。が、物凄いことを主張しているような気もする油性マーカー英語名。

permanent waveがpermになってパーマになり、美容院のウェーブから永世感は消えた。僕らはパーマネントという言葉を使っていたことがある。H君のお母さんがやっていた店だ。遊びに行ったこともあった。話戻して。

permanentは「永久の」という意味であり、名詞はpermanence。
impermanentは逆に「はかない、非永久的な」、名詞はimpermanence「無常、諸行無常」、『 平家物語 』の「祇園精舎」英訳にも使われている。

というわけで油性マーカーは永世であり永生であった。負けますわな。
我々の場合は永逝です。ま、あかーんいうこともありますけど、ありがたい思うてよろよろ進むわけやね。

Stagger on, rejoicing.

W.H.オーデンはん、おおきに。