これは結構訳すのに手を焼く言葉です。ただ、日常、動詞として、探し物をするときに
I think I misplaced my wallet.
I misplaced my key.
のように大変よく使われます。
misunderstandが「誤解する」だからといって「誤置する」とするわけにもいかず。「置き違える」も違う。「置く場所を誤る」? そんなに誤らなくてもよいでしょう。
というわけで、和英とも家庭や職場の日常で学んだ自分の腑にスッと落ちるのが
「財布/キーをどこかに置いちゃったみたい」
これは東京弁なのか。ネットにヒット数は少ないが、あまり言わないのかな。各弁でどのようにいうのか、これは興味あるなあ。しっくり来ないものがスッキリすると何事も楽しいものですが。
今日の”楽習”のタイトル
Misplaced Wallet
には形容詞としてのmisplacedがあって、これにも手を焼く語だが、
「見つからない財布」
に落ち着きました。
それにしても何かが見つからないときにHave you seen my- と尋ねたとたんに見つかるということが多い。見つからないことも増えてゆく。
「誤置する」は直訳過ぎはしますが、でも、大切なものを見つけてくれた人には何か「ごち」してあげたくなりますよね w。
当方の方言(宮城県)で、関連する面白い表現があります。探しものが見つかったとき、共通語では「あ、ここにあった!」等というと思いますが、こちらでは無生物であっても「あ、ここにいだいだ!(=いたいた!)」と「いた」を使います。これは、(自分のせいではあっても)行方不明になりやがったものに対して、「どこに雲隠れしたかと思ったら、こんなところに居やがったか!」という心情なのでしょう w。
石巻の友人に試してみます。
>石巻の友人に試してみます。
「あ、ここにいだいだ!」はもう少しリアルに表すと、
「あ、こごにいだいだ!」と、「ここ」でなく「こご」となります。あるいはさらに、
「あ、こごさいだいだ!」とか「あ、こんなどごさいだいだ」ともなります。