ジムニー・クリケット

swearには「誓う」という意味がある。ハムレットの父の亡霊が出没し、ある晩やって来た息子に暗殺された顛末を語り、わしの復讐をすることを誓え!と息子に何度も迫るとき、Swear!が繰り返し使われる。リバーブがかかることが多い。
 swearは、神や聖人の名を使って驚いたり呪ったりする意味にもなる。これは冒涜とされる。
 そこで、たとえば神の子イエスと同じイニシャルになるような名前が考案される。そうすれば冒涜という印象が弱まるからだ。「傘も箒もあるものか!」といったイメージだ。

そのひとつがJiminy Cricketだ。かの『ピノキオ』に登場するコオロギの名にもなっているが、すでに『白雪姫』で驚きの気持を表すのに使われているという。『オズの魔法使』でドロシーが使う場面は子供と何十回も見た。
これはイエスキリストのイニシャルを使ったもので、カワイイ!という感じがあり、びっくりしたときに用いられる(とはいえ、私は言ってもカワイイ感がないのでまず使わないが)。ピノキオにとって、このコオロギは彼を諭す師匠だから、教えを垂れ救いの手をさしのべる存在という方向性が強い。
 JCに救いの主というイメージを与えれたキャラクターには、『ターミネーター』シリーズで未来の地球を救いにやって来るJohn Connorや、『グリーンマイル』の疲弊した超能力者John Coffeyがいる。

さてつい先日、このJiminy Cricket!を思わず使ってしまったのは、この商品を見たときだ。

頭韻も良い。複数のほうがなお良い。Giminy Cricket Crackers!

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