残暑お見舞い 紫蘇に一句とリムリック

残暑あるいは猛残酷暑中お見舞いを。
しばらく前、気温上昇につれ、べランダの紫蘇を一枚、また一枚と食したくなったのは、その味が「涼」につながるという想いからだったのか。チキンサンドにまで紫蘇を載せてしまったことも。美味しい。葉が増えるのを汗にじませて待っている頃を想って一苦。梅にも感謝しつつ。

紫蘇一葉 一葉毎の 暑さ哉

リムリック limerick は詩人エドワード・リアが広めた詩作法で、脚韻は
   AABBA
 一行目に主人公が紹介され、その人物の住む地名が来ることが多く、内容はナンセンスに徹したもの。最後の行で脚韻を苦しく踏むところも味噌。risqueというかbawdyなものも多く、映画『ジョーズ』ではロバート・ショーが詠んでいます(彼は『ロシアより愛を込めて』以来のファンで誕生日が同じことも嬉し)。
 リアはアングルを変えて試作し、子供まで巻き込んだことが偉業。歴史にその名を残しました。(この巻き込み手法はルイス・キャロルへの影響の大きな部分を占めているのかも)
 小生も太古に彼のA Book of Nonsenseをイラストと共に愛読しました。ここで一葉さんに因んで一苦。

There was an old man in Tokyo,
Who said, “I can’t live without shiso!”
 He filled his gar-den with it
 But he wasn’t quite done with it.
He even grew some shiso on his see-saw!

東京にある老人がおった
「紫蘇なしでは生きられん!」と言った
 庭をそれで一杯にし
 でもそれで終わらずに
紫蘇をシーソーの上でも育ておった!

リアのリムリック群は

http://www.gutenberg.org/files/982/982-h/982-h.htm

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