an 梅 tree

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近所の”梅切らぬ”庭の自由奔放イカした紅梅をスナップ。(「折る」snapに非ず) 梅は水戸。水戸で過ごした高校時代に初めて外国人と”接近遭遇”しました。まずアメリカの方は牧師で、ESSのメンバーI君、G君の紹介で数度バイブルクラスへ。次の3人の方々はインドからいらしたガラス関連の技術者でやはり英語クラブのメンバーのSさんが”発見”。有志で偕楽園を案内。好文亭、吐玉泉、そして梅園で「梅の木」をplum treesと紹介。思えばplum(プラム)は丸で別の果実(当時はその認識すら無し、現物もよく知らず)。この木にスモモは生らず。やはり花咲く木や、実の生っている現物を見せて、It’s an ume tree.とするのがベストでしょう。付け足すに、文化放送『百万人の英語』講師時代、編集ご担当のNさんから、「水戸の方は英語に堪能と聞きましたよ」。私、「そうなんですか?」。Nさん、「ええ。梅林が在る」。Ume-ade it, N-san. I wish I had.

今日の『ラジオ英会話』 すっかり長居を・・・

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恋愛脱出物語の最終回です。グレースの家で話し込んでしまったジェレミーは、I hope I didn’t overstay my welcome.(すっかり長居をしてしまった)と言います。このoverstay my welcome(私の歓待を超えて居てしまう)という言い回しは、正しくはoverstay your welcome(あなたの歓待を超えて居てしまう)ではないかと感じる方もいるのでは? 歓待しているのが相手のグレースですから当然ですが、your welcomeを使うと、「あなたの歓待には限度があってそれを超える」という含みが生じます。一方my welcomeを使うと、「私はあなたから頂いている歓待には当然ながら限度があるべきことを承知しているのにそれを超えてしまう」という気持が伝わります。いちいちyourやmyを言わない日本語は気が楽ですね。 さて、それに対してグレースはNot at all. I enjoy your company.(全然。あなたといると楽しいわ)と応え、話は何とこの瞬間から恋愛物語へ移行していくようです、Good luck! ちなみに時計に注目。恋愛脱出物語がスタートした時間との関連は?

今日の『ラジオ英会話』 ain’t

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昨日、辛い恋愛脱出物語をやっと抜け出したジェレミー君、Congrats。晴れて今日は相談相手だったグレースさんの働く店へやって来てお礼を言い、そのあと一言、Love isn’t easy. それに対してグレースがAin’t that the truth? これは疑問文の形を借りた同意表現で、thatを強め文尾を下げます。Isn’t that the truth?のIsn’tが”砕ける”とAin’tになり、そのニュアンスに苦しく迫れば「そういうこっちゃないですかねぇ」。グレースさん用に「ほんとよねえ!」 としました。このain’tは、am notの短縮形として生まれ、aren’t、haven’t、hasn’tなどの代わりをすることもあり、文法的に「非標準」とされています。ただ、「標準」を知っているネイティブが使えば、文法破りをする意気込みが、次のような決まり文句に現れています。Ain’t She Sweet?(「いい子じゃないか」 歌 ジーン・ビンセント ビートルズ)、It ain’t over till it’s over.(終わるまでは終わっちゃいない ヨギ・ベラ迷言)、You ain’t seen nothing yet.(こんななぁ序の口、あなたはまだなんにも見ちゃいない ウィル・ロジャーズ名言)。以上、「ちゃ」や「じゃ」で処理していますが、東京弁風でない弁で適切に迫ってみてはいかがでしょう。以上、人生わかった風な響きの出ることがあるain’tですが、ご紹介したような市民権を得た決まり文句を使うのが安全。「意気」と「粋」を感じさせるグレースさんの一言でした。

今週の『ラジオ英会話』  Jeremy’s Epipahny

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今週は恋愛脱出物語の最終週です。テーマは「ジェレミーの開眼」。epiphany(開眼、自己啓示)は、Merriam-Websterのオンライン辞典に、a moment in which you suddenly see or understand something in a new or very clear wayとあり、「突然重要なことがひらめき分かる、その意味が突如現出する」ということ。彼はI realized that I was inviting drama into my life.(僕は自分の人生をわざと難しくしていたことに気付いた)と告白します。invite dramaは、わざわざ難題を抱え込み劇的に悩むこと。悩みの果てにこうしたことに気付いたのですから、心の平静を取り戻すのは時間の問題ですね(個人的には木曜日に解決するような気がしてなりません)。今日のダイアログはShowdown in the Park「公園の対決」。ちなみにEpiphanyと大文字で表すと、1月6日のキリスト教行事公現祭。クリスマスから数えて12日目The Twelfth Dayとも呼ばれ、東方三賢者がキリストの許へたどり着いた日であり、キリストの劇的な出現の日とされます。またこの「エピファニー」の別名が「ティファニー」Tiffanyで、さらにこの日に生まれた女性にもその名が付けられ、後にそれが苗字にもなり、「ティファニーで朝食を」の店の名は創業者の苗字とのこと。

SHAMBI返答 謎掛けに

 

私: What is at the end of a rainbow?

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シャンビ:  The letter W.

指差した先を見ず、指をじっと見る猫が多い。与えられた語(rainbow)をじっとチェックして、その最後(the end)にある文字(W)を答えにしたようで、実はこれが正解。ちなみに、There is a pot of gold at the end of a rainbow.(虹の根元には金貨の入った壺がある)という迷信があり、この謎の犠牲者の大半はこのa pot of goldを答えにしています。金貨の壺から虹がスーッと空に伸びてゆくイメージ。ヒット曲「ムーン・リバー」のWe’re after the same rainbow’s end.という部分は、この儚い夢・金貨の壺へのロマンが込められているようです。

TREE OF HEARTS

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ラジオ講座CD録音前に、『英会話入門』以来お世話になっている勝又チーフプロデューサーからお煎餅のハートを拝領。糖分控え目の私にはピタリのハートフルなプレゼントでした。ちなみに英語ではheartfelt presentと言います。このブラウンのハートをバリバリ頂きながら想ったのがパパイヤの木。葉の長い茎が落ちるとちょうどこのおせんべのようなハート型の痕が残ります。私はこの木をハートの木heart treeと勝手に呼んでいます。勝又さんとスタッフの皆さん、そしてブログご訪問の皆さんに、今日はこの木をプレゼント!

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今日の『ラジオ英会話』 Surprise, Surprise

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ことわざA picture is worth a thousand words.(一枚の絵は一千の語に価する)がぴたりのイラスト通り、ジェレミー君最悪の日(the worst day of his life)です。昨日のお話A Ray of Hope(一縷の望み)は、決まり文句There’s light at the end of the tunnel!(トンネルの先に光が見える!)で終わりました。今日はそれが、No, it’s the light of an oncoming train!(いや、それはこちらに向かって来る列車の光だ!)と激変。このひねりも定番です。高校時代に手に入れたリーダーズダイジェスト以来、こうしたtwisted cliches(ひねった決まり文句)を紙の本やインターネット上で見つけては、「正」を「負」に、「暗」を「明」にひっくり返す英語圏のユーモア技と自由な精神に感嘆し続けています。伝統破りの伝統、とでも。日本語ではビックリハウス社が始めた「御教訓カレンダー」が80年代から延々と日めくりベースで続いているのが素晴らしい。往時の流行語アウフヘーベン(正反合)は私にとってはこの決まり文句ひねりだったような。それにしてもジェレミーの横に座るアメージングなグレースは、supportiveという形容詞の権化であるなあ。次週完結です。

第2週の『ラジオ英会話』 感情のジェットコースター

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恋愛脱出物語第2週のテーマです。ガールフレンドのケルシーが起こす想定外の行動にジェレミーの心は乱れに乱れ、それはIt’s an emotional roller coaster.と言って間違いないでしょう。イラスト左の若きジェレミーの悩みを受けて、彼を強くサポートするのが右のアメージングなグレースです。一喜一憂、中国では大起大落と言うそうな(オンラインケンブリッジ英中辞典より)。人生が波瀾万丈だという方には、My life has been like a roller coaster.という言い方があります。私はこの乗物(ride)が苦手なので、次のわかったようなわからないような格言は、screamのところだけ自分なりによくわかります。ちなみにローラーはあってもジェットエンジンはないのに日本では誇張法(hyperbole)で命名しています。

Life is like a roller coaster. It has its ups and downs. But it’s your choice to scream or enjoy the ride.  (人生はローラーコースターのようなもので上がり下がりがあるが、叫び声を上げるか、ライドを楽しむかは、あなたの選択にかかっている)