Lock down, lock out, lock up

最初の2フレーズが日常語になるとは長谷の大仏もご存知なかったのでは。

LOCK DOWNは、例えば壁に囲まれた町とか城が、あのportcullis(「ポーtリs」、落とし格子、吊るし門)をダアーン!と下ろして、中から誰も出さないようにするというイメージで憶えられるかも。もちろん外からは入れませんし中からは出られません。たとえば、寄宿舎で感染が起こった学校が、キャンパスから学生を出さないというニュースがありました。たとえば、寄宿舎で感染が起こった大学が、キャンパスから学生を出さないためにLOCK DOWNというニュースがありました。

LOCK OUTは、カギをかけるから中にいるものは外に出よ!ということで、INにいるものをOUTに出してガチャン、つまり「閉め出す」こと。これももちろん外からは入れません。

これらはLOCKDOWN、LOCKOUTと名詞にもなっています。

ジュラ紀の頃だろうか、学園紛争で「ロックアウトする」が使われ、それが個人的な初出。学生はキャンパスの外で何とかせねばならず、私は演劇を学びにスタジオへ通うことに。
 数億年後、私が米国のどこかのホテルでキーを持たずに部屋を出てしまい、フロントへ降り、会話本によくある
  I’m afraid I locked myself out.
という文を口に出すことになろうとは、下赤塚の東京大仏もご存知なかったのでは。

ついでにシルベスター・スタローンでお馴染みのLOCK UP。これは、UPの持つ”あっぱれ感”・”完成感”から、「しっかりカギを掛ける」、「戸締まりをする」といった意味に。たとえば
  Did you lock up?(戸締まりした?)
は、店、事務所、訪れた母の家、自宅などなど、使われる場が多い。
 ただスタローン主演のLock Upという映画タイトルには、「収監せよ」といったぶち込め的響きもあり、トランプ氏派の人々がH・クリントン氏に関してLock her up!を連呼した声が映像と共に記憶に新しい。モノポリー人生ゲームではGo to jail!がこれまた連呼されることがある。それはともかく、

Knock, konck.
 Who’s there?
Lock.
 Lock who?
Lock forward to the next post! (^_^)

ほたる村から

短いせせらぎを作り、草を植え岩を配して水を流し、持ってきたほたるを放して涼を取るといった話とは違う、小金井市の野川の生態系をほたる共々護り続けるという団体「ほたる村」の35年の歴史です。

発足1985年といえばやり貝のあるCM、携帯電話ショルダーホン、早口言葉とも言える首都消失、あのバック・トゥ・ザ・フュ-チャー、大友柳太郎逝去。

姉も「村民」として表紙のデザインや表題、一部文責等で編纂に参加している。Way to go!!!
現村長には海外赴任時に拙番組を熱心にお聞きいただいたとのこと。嬉しき限り。

村の所在地は: http://www.hotarumura.org/

昭和・平成そして令和まで来てしまった姉弟、お互いまあ何だか随分と生きて来てしまいましたなあ。

Knock, knock.
 Who’s there?
Hotalu.
Hotalu who?
What a luminous creature I am!

  luminous = shining in the dark

日々是・頭韻 /b/-/b/ 荷役獣?

ローリングストーンズの

  ♬I’ll never be your beast of burden

で始まる歌のタイトルは頭韻を踏んだ

  ”Beast of Burden”。

俺は君の荷役獣にはならない、と唄っている。

beastはThe Beauty and the Beastの「野獣」。(おっと来た、これも頭韻。頭韻矢の如し)

「重荷の野獣」「荷役獣」

お疲れさまです。辞書に、

  an animal, such as a mule or donkey, that is used for carrying loads

ラバやロバ、などとありますが、その他大勢を加えると、

  elephants, donkeys, horses, yaks, oxen, mules, buffaloes, camels, llamas, reindeer, water buffalo

とか。みなさまお疲れ様。人使いの荒い話。荷役御免となりますよう。

日々是・頭韻 /k/-/k/ cookie-cutter

クキカラやクキカタに聞こえるクッキーカッターは頭韻を踏み、2語をハイフンで結ぶと「金太郎飴的、決まり切った、毎回同じの、似たり寄ったりの、新味のない」といった意味の形容詞に変化し、

  It’s one of those cookie-cutter station buildings.(あの決まり切った駅ビルのひとつです)

のように使います。

よく見れば、よく聞けば、「決まり切った」というのも頭韻ですね。それも切ってある。「似たり寄ったり」は脚韻です。

ファーザーグース

ウォーキングの途中の過日、カメラで撮れるはずもない実に立派な夕陽に恐れを知らずカメラを向ける私のような人物が道のあちこちでカシャ。
ニアライムもダメライムも混じって赤々とリズムあれこれウイルスに一句。Hadesは黄泉国。

Fire engine sunset,
burning bright
Painting the town red
 ere the night.
Cable wires on fire
 every car and tire
Burn, virus, burn,
 burn, virus, burn,
Burn, virus, burn
 to ashes in an urn
Get sent back to Hades
 and be nobody’s.

和風オープンサンド

急いでいるときは、これ助かります。

海苔半丈の半分を並べ、飯を載せ、鮭などあるものを載せ、小葉を載せ、カプ。早いぞ。お茶があればベスト。サンドだから珈琲もベスト。大葉と思って鉢に入れたら小葉だったのでフン! 名も小葉と付け放ったのだが、切らなくってよいんだからファン!に。2個など問題ない。

sandwichはeponym(名祖語)でイギリスの貴族がカードゲーム中に手を汚さず席を立たず中断せずに食するものを料理人に頼んだところ・・・ということで、料理人の名が付かなかったのが残念だ。多分雇用者よりは短い名だったろうから、今頃Do you want two joneses or just one?などとジャストシンプル英会話ができていたかもしれない。
しかしその伯爵がたとえばEarl of Northercumberlandだったとしたなら、こりゃもう話にも日本語にもならなかったに違いない。
だからといってsandwichが短いわけでは決してないのであって、スーパーなどではTunafish Sand.といった表記が増えている。cheeseよりもhamよりもsandwichのほうが長いのだから、今後の伯爵の運命を感じさせる。

日本では早々とサンドで、侯爵はほぼいない。

カサブランカ2

中でも有名なのが、北アフリカのモロッコ国の町に住む主人公で米国人のリックが、自分の経営する酒場に人もあろうに昔別れて忘れようとしている恋人が入って来たことを酔って嘆くセリフ。

Of all the gin joints in all the towns in all the world she walks into mine. 「世界中の町という町の酒場という酒場の中の俺の店に彼女が入って来てしまうか」

このリック・ブレインは、酔ってヒッと泣き声を出したり、ナチスに刃向かったりする幅のある人物。Here’s looking at you, kid.に超ロマンチックでややcringeyな訳を当てられて柄に合わず迷惑そうです。日本語訳のレベルまで行けないキャラとして在るのが彼のはずで、それはバンカラ風なこの元ゼリに感じられます。

とにかくこのカサブランカ現象、なぜ選りに選って自分の席の横に!と感じたら思い出し、ついでにこのセリフも思い出して、その場にあった言い方に英借文すると、少しは気が紛れるかもしれません。The Casablanca syndromeでした。

casa(家)の中のブランカさん。Come on in! 100数十円から100万ドルの姿になりました。A million thanks!

カサブランカ現象

待っていたカサブランカが開き

雨が来る前に屋内へ。Casa blanca. well-known for its magnificent blooms and irresistible fragrance. 壮麗な花と 抗し難い芳香。Place of origin: Japanとある。日本原産の百合が、海外で交配された。トカラ列島のタモトユリも使われたとある。

このmagnificentは映画で覚えた初の長い英単語だった。映画は『荒野の七人』The Magnificent Seven。「マグニフィセンt」と覚えたが、センtよりスンtに近い。a、e、i、o、uをハッキリ読む傾向があったわけで。『七人の侍』のプロットとスピリットすべてを手本にしたこの西部劇。ただウエスタンにお決まりだった「主題歌」がなく、代わりにオーケストラの奏する「序曲」で始まる大作の風に圧倒驚く大画面。

百合に戻ると、夕刻から夜に香りが強くなるらしい。なるほどそのとおり。

話は大幅に飛んで質問。広い店やガランとした電車など、スペースがたくさんある場所なのに、すぐそば・すぐ横に”座られてしまうといことがありませんか。最近それがあり、好奇心に負けて、「なぜすぐ横に?」と尋ねてしまったのですが・・・無表情の青年は私を見て、静かにドリンクバーへと去っていきました。テリトリー面でこちらに問題があったのか・・・あるいは余人には計り知れぬ深い訳があったのか。とにかく私はこれをカサブランカ現象と呼ぶことにしています。ただ、このカサブランカは映画Casablancaです。