Lassie Come-Homeという小説は映画化されTVシリーズとなった名犬ラッシーの元になったもの。 タイトルは「ラッシー、帰っておいで!」ではなく「家に帰ってきちゃうラッシー」という意味。ハイフンのなせる技。売られた犬が、長い旅をして飼い主の家に戻ってくるというお話。イギリス北部ヨークシャが舞台。Lassieは女性、laddieが男性。スコットランドでも使われる。The Catcher in the Ryeの元になったスコットランドの詩人ロバート・バーンズの唄の一節に、Every lassie has her laddieがある。というわけでラッシーはメス。
雨が激しさを増し被害が拡大し続けている。今は遠い英語島でさえ気候の変化は著しい。そんな中、 liquid sunshine という気象現象がある。「液体日光」とは「天気雨」のことで、ハワイをはじめ、米国各所で使われる。 標準的な呼び名は sun shower あるいは sunshower
映画『真夜中のカウボーイ』の主題歌“Everybody’s Talkin’”に天気雨が登場する。 ♪I’m going where the sun keeps shinin’ through the fallin’ rain, Going where the weather suits my clothes… 僕はこの部分が好きで、寒いNYCから南へ向かうバスの場面と重なる。「降る雨を通して日が差し続けるところへいくのさ、天気が俺の服に似合うところへ・・・」。ニルソンの歌は:https://www.youtube.com/watch?v=LMw-2Wr2Kto
クリーデンス・クリア・ウォーター・リバイバルの“Have You Ever Seen the Rain”には、 ♫Have you ever seen the rain coming down (on) a sunny day? という一節があり、これもsun showerを表している。ただ、ここでの天気雨は、同バンドが絶頂期に方向性を喪失したことを歌ったものだという。「雨を見たかい」は:https://www.youtube.com/watch?v=g4flAZEgtjs
日本には「狐の嫁入り」もあり、世界には他の動物等の結婚がある。アメリカには悪魔の登場するThe Devil is beating his wife.という言い回しがある。天気雨という呼び名がない地方も多いという。以下、絵解き米語本Speaking American by Josh Katzより。
その他、英語にすれば: It’s a fox’s wedding. (日本語)、It’s a wedding for monkeys.(ズールー)、The leopard is giving birth.(ウガンダ)、The Devil is getting married.(ブルガリア、トルコ)