戦下の標語

「欲しがりません勝つまでは」は、大戦時下の標語のひとつで、収束後しばらく経って子供に成長した私の耳にも残っている。まだ何かの拍子に親の口や世の中にひょいと出てくるものだった。今なら「外しません、勝つまでは」だろう。マスクといえば戦下の英国にはAlways Carry Your Gas Maskというスローガンがあったようだ。ガス爆弾の空襲を恐れたものだ。そしてもうひとつ、
 Keep Calm and Carry On
が、その奇異な運命と共によく知られている。
Keep, calm, carryの3語が頭韻を踏んでいて 覚えやすい。
carry onは英国語圏で大変よく使われる「続ける、そのまま進む」という意味の句動詞である。
ただ、これを刷ったポスターはほとんど世に出ず、2000年に英国で“発見”されてから、「Keep calm and ナニナニ」というパターンが大ブームとなり今日全英語圏に定着している。「慌てず・・・せよ」「落ち着いて・・・しよう」というニュアンス。
これを現在の世界大戦にあなたならどう応用するだろうか。
そこで一句。
Bob Dylanは”Tangled Up in Blue”でKeep on keeping on.と詩っている。真似っこ詩人は4語の頭韻含みで。
Keep Calm and Keep on Carrying On

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