「気の持ちよう」mind over matter /m/ – /m/

気の持ち方ひとつで色々なものを乗り切れるという意味合いの表現で、

  It’s mind over matter.(それは気力で乗り越えられます)

  It’s a matter of mind over matter.(それは気の持ち方ひとつです・気力・精神力の問題です)
   この場合、matterのあとにまたmatterが来るが、それを乗り越えてよく使われます。

<例> マーク・トウエインの言葉。
  Age is a matter of mind over matter. If you don’t mind, it doesn’t matter.

  「年齢は気力の問題だ。気に掛けないなら問題にならない」

ねぎらいに

実に久しぶりに市場で買い物をしたあと、講演会のセルフねぎらいにこれがまた実に実に久しぶりの中華麺を一杯。

その名もねぎらい麺。
いや最近ネットでこれが大変美味しい店であることを知り、一度も食したことがないので、いつか必ずと思っていたのでしたが、なんと食べた翌日の今日気付いた。これを運麺の巡り合わせと呼ぶべきか、運命の麺ぐり合わせと言うべきか。チャーシュー(char siu)も良い。食事の後半は目の前の豆板醤、カーリック、胡椒を加えて大空へ飛び上がりました。

Knock, knock.
Who’s there?
Ramen.
Ramen who?
Ramen love with you.

Evaluate the joke on a scale of 1 to 5.

Chilli Bean Sauce Toban Djan240gdo(u)ban djang

chili bean sauce

日常英語 くしゃみと英語 その1

9月~10月に飛散ピークを迎えるブタクサ花粉とネットにあり、だからかなと思ったり、ハクションムービーがあれば主人公になれそうな日もあり、いま静まっているので書いてみようか、というよりデジタル欄の読者の言葉を引っ張ってきて、人間と習慣あるいはイディオムとの関係を見てみようと思った次第です。

A: Achoo! ハクション
B: Bless you.(神の)加護あれ。(日本語訳はおおむね「お大事に」)

反応Bはよく使われる。
くしゃみを聞いた者がこの言葉を使って反応するのは英語圏の常で、AとBしかそこに居らず、AのくしゃみにBが無言ということはまず考えられない。では、Aが連続でsneezeするとき、Bは何回くらいBless you!を言うのかという疑問への回答を探してみました。

 When someone sneezes repeatedly, how many times do they say “Bless you”?

以下回答あれこれ、まずはいくつか。その2へ続くかもしれないのでその1としました。

これはくしゃみをする側からの回答。
After my 4th sneeze, I start apologizing. (4回目の次からは謝る。例えばExcuse me.やI’m sorry.)

くしゃみを聞いて3回目に
On number 3, “I’m not the Pope.”(「私は法王ではないので」と言う)
”義務”を放棄するユーモア。

2回言ったあと
After 2, it’s in God’s hands.(神の手にゆだねる)
God bless you.の略であることから、くしゃみ3回目以降は加護を与える大元の存在に任せ黙る。

3回を越えるとき
After 3, an exorcism is required.(悪魔払いが必要である)
エクソシストが要るぞとぞ思う(が、口には出さないはず)。やや気が短いかもしれない。

簡潔に解決する人は
One and done.(1回でお終い)
韻もお美事。

TO BE CONTINUED 

<参考> https://www.getyarn.io/yarn-clip/4bc14f56-7653-44ce-b889-28a916cb4a5f

このくしゃみのシーンの次(右下▶クリック)でBless you.が聞こえます。

6人の名医

チャーリー・チャプリンの言葉です。

The six biggest doctors in the world are sun, rest, exercise, diet, self-respect and friends. Stick to them at all stages in your life and enjoy a healthy life.

喜劇王が選んだ世界の6名医とは

   太陽、休息、運動、健康食、自尊心、友人。

うむ。大納得ながら、通うのが苦になりそうなクリニックもちらほらと。

あなたの6選は?

stick to … ・・・をしっかり守る  

講演会での伊勢海老物語 Lobster joke

以下、講演会で申した伊勢エビのジョークです。(短縮版)最初に申すジョークとしては短いものですが、conman(ペテン師)が平気の平左で約束を”守る”落ちは、あはは、なかなか立派です。

ではどうぞ。

By a roadside stand a man is shouting, “Lobster tails, 2 dollars! A woman stops her car, pays him two dollars, and the man says, “Once upon a time, there was this lobster…”

tailとtaleが掛け合わされているので、このように文字で表すと身も蓋もなくなります。あくまでも語るジョークです。

次の伝統的なぞかけジョークも同じく語ってのみ面白いものです。

What’s black and white and red all over? The answer: A newspaper

こころ: redとreadの掛け合わせ というわけでこれも書けば身も蓋もなしとなります!

日々の脚韻 /ʊk/ – /ʊk/ 

Cookbook。Cook高く、book低く。Cookのkは発音せずbookへつなぐと楽です。

glutenは「glウートゥn」か「glウー(ク)n」。「(ク)」は/ t /を鼻に抜かせた音。

おお、cookbook collectionで今度は/k/-/k/頭韻が。

America’s Test Kitchen(アメリカの料理実験厨房」は人気のテレビ番組。

デンゼル・ワシントン氏、モットーは「七転び八起き」の英語版

モチベータと聞いて年末行事を思い出す方がいるかもしれません。motivatorはやる気の元、やる気を起こすのがうまい人を指し、motivation(動機・やる気)を起こすためのmotivational videosはインターネットに溢れています。

この短いスピーチもその一つ。俳優デンゼル・ワシントンが、日本語の「七転び八起き」由来の

  Fall down seven times, get up eight.

をスピーチの中に採用しています。


優しめの笑いが起こるのは、文法的にまとまらずとも意味深し、という東洋の知恵を思わせる英語ポップカルチャーの公式に則っているからです。わざとブロークンにして、” 東洋風 ”にするという伝統があり、よく引き合いに出されるのが、西洋人が書いた推理小説の主人公でホノルル在の名探偵チャーリー・チャンのことば、

 Mind like parachuteーonly function when open. 頭は落下傘、開かぬ動かぬ(遠山訳)

があり、たまに私も使います。周囲には、オォ意外とワイズなのかも、と思わせるのでありがたいことです。これを

 A mind is like a parachuteーit only functions when it’s open.

と” 正しく “持っていくと、返って深みが減り、子供さんには恐縮ながら、子供っぽい響きになるかもしれません。ワシントン氏は、If at first you don’t succeed, try, try again.という古典的英語ことわざより、テンポよく転んで立つ、この言い回しが気に入っているようです。遠山としては、Eightっと立ち上がるところがお気に入りです(沈黙)。

この英語七転びにはほかに、fallをfall down、get upをstand upにした

 Fall seven times, stand up eight. 

や、それらの組み合わせがあります。

 Ten people, ten colors.

 Frog in a well.

 Cane well before fall.

などもいけましょうか、いけませんか。
常に古い表現の復活や新語作りと蒐集に忙しい英語。もう日本語直訳表現のインプットが始まっているのかもしれません。