日々是頭韻 s-s 「唯一の生存者」

Sole survivorがそれで、soleには「唯一(無二)の、たった1人・1つの」といったドラマのある響きがあり、しばしばthe sole 何々と限定の冠詞を伴う。

The sole purpose of my life is to find the purpose of my life. (私の人生の唯一の目的は私の人生の目的を見つけること)というややこしい話もできる。
My sole purpose for playing tennis is to win.という元気な人もいる。
ヒット映画にLone Survivorがあるが、これは同じ唯一感はあるもloneの孤独感をあわせ持つ。

同じスペルでも「足裏」「靴底」「ゴルフクラブ底面」を表すsoleもある。

同綴異義語にもうひとつ「シタビラメ(ガレイ)」(flatfish)もsoleで表す。

日々是頭韻 L-L 洗濯物リスト

洗濯物リストlaundry listは、laundry業の発達と共に必要となって誕生した洗濯物リストで、ホテルで預ける際にチェックが入るものも含め、そこから広く「とても長いリスト」「やることのとても多いこと」というイメージがあります。訳は「長尺のリスト」とでも。

新政策を次々と打ち出す現政権が「これはただの長尺のリストではない、これが国家の本来の姿を明確にする(define)ものだ」と施政演説で述べたという記事。

日常会話で、I have a laundry list of things to do.ということもできます。

別の言い方に
I have to do this, that, and the list goes on.(あれもしなきゃ、これもしなきゃ、とリストは続くんです)
あるいは
I have a list of things to do as long as my arm.(自分の腕くらいの長さのリストです)
あるいは
I have a to-do list as long as my arm.(やることリストの長いこと)

19~20世紀の洗濯業の発展から生まれたリストは、20世紀半ばに比喩表現として一人歩きを始め、今日に至っています。施政方針演説にまで登場して、鼻の高いことでしょう。

Stop Bugging Him! エイフィッドの朝 

今朝見ると、aphid「エイフィッd・アブラムシ(ゴキブリではないほうの)」がスズシローに付いていた。なぜ室内の大根の花の茎に付くのか。Where did they come from? Will they return?と「古代の宇宙人」のような問いかけも自然に出るほど不思議だ。ウイルスのように、大元の根にいたのだろうか。何はさておき指で潰す。語源をチェックすると、子供が潰したものを髪に付け、髪油のように光るぞ!と遊んだという説。そこへ持っていくのかと感心しきりです。虫の総称bugは「誰々をいらいらさせる 誰々につきまとう・うるさくする」といった意味もあり本日のタイトルへ。

蕾と見分けにくいbugs。

すっきりスズシロー。↡

万葉集より

かみつけの 佐野の茎立 折りはやし 吾は待たむゑ 今年来ずとも

かみつけ(上野、しもつけ下野でなく)の佐野の菜は、薹(とう)が立ってしまったが、 私はそれを折って切って待ちます  たとえ今年あなたが来なくても

なんだかスズシローと薹立ち(くくたち)が重なってきた。
そのときが来れば、味噌汁にと思っているが、名まで付けてしまうとなぁ。

栃木県佐野市は周辺の地域と共に現在も菜種の生産で有名という。

turning a new leaf? 

次の・新たなページをめくる? というタイトルですが、大根すずしろうの葉に飽きたのではなく、野菜ジュースを作る際に入れ残したほうれん草の葉と、ゆでたサツマイモの残りものを一枚の皿に置いたところ、色合い等気に入り、両者をレイアウトした次第。食べるものや飲むものの好みが、太古に戻りつつある証拠ともいえる。スパゲッティとマカロニの時代に育ったので、近くのトラトリアの前に展示されたメニューのイタリア語の海に溺れそうだ。
 Don’t play with your food.という声が聞こえそうだが、今日明日には食すつもり。Food waste.ではない。心配無用。Just leaf it to me, man.です。

今日のクロスワード 同音異綴3語を問う

NY Times The Mini

3つの答えに跨がるカギはそれほど多くはありません。これはAwesome!。
homophoneは「同じ音」と直訳できますが、意味としては「同じ音だが綴りの違う単語」、日本語訳は「同音異綴語」(どうおんいてつご)です。
まずこのカギで道を整え、1 Across(ヨコ1、Across 1でなく)の答えはウエブページ=サイト。そのあと、 1 Down(Down 1でなく)は、

五感のひとつ、「視覚」sight。そして5 Downが、

「脚注にあるクレジット」で、CITE(引用・言及・出典)を指します。

発音は「ハームッオウn」(米)「ホムッfウウn」(英)、その他諸々。

問答富葉 No ifs, ands but buds!

ウェブスター・オンライン辞典より
no ifs, ands or buts about something
—used to indicate certainty
例文として:
As far as I’m concerned, she’s the most qualified candidate,
and there are no ifs, ands, or buts about it!
私にとっては、彼女が候補者としてベストで、
それについては「もし」も「そして」も「しかし」もありません。

今日も伸びる写真の大根スズシローに対するタイトルとして、このイディオムのor buts部をbut buds(芽・蕾のみ)としました。また日本語訳によくある「問答無用」の「無用」を、ifやandやbutと毎日考えてしまう私への戒めとして、よりポジティブに変更しました。

イディオムを、身近で個人的な物事に関して使うと記憶に残すことができ(ることもあり)ます。

今日のクロスワード カギにある「?」の意味

NY Times The Mini

疑問符がカギの最後に来た場合、それはIt’s not as it seems.「外見とは違う」というシグナルです。

「家まわりで着られるコート?」

ここでは「コートを身に付ける」という文字通りのイメージとは違いますよ、というサインです。
around the houseには「家まわりで」。

「put onされるコート」というのは、衣服のコートのほかに、「put on(塗られる)されるペンキの1コート」というイメージがあります。重ね塗りすることはput on the second coatです。「コーティング」のように日本語化しているようです。

自宅の内外の壁などにペンキを塗るという習慣のない私たちには、思い当たるのが難しいカギです。

super moon rising

昨日はfull moon eveでしたか。大根もスーパームーンを仰ぐなり。

スズシロー、ガンバレ。おこぼれで月光を浴びていると先ほどまでの猛烈な眠気が取れてしまった。

だが待てよ。あの窓を通して輝く光は何。方角は東、ジュリエットは太陽。上れ麗しき陽よ、そしてねたみ深い月を殺めよ・・・
But soft! What light through yonder window breaks? It is the east and Juliet is the sun. Arise, fair sun, and kill the envious moon ….

と太古、弱強のリズムで覚えたこのセリフ。先輩から借りたRomie and Julietのレコードを何度も止めては回すごと、針を同じあたりに落とすたび、罪悪感が押し寄せた。CDはそういうこと無し。
この場面で出ている月はジュリエットの輝きに負けてしまう。ただ今日のスーパームーンはジュリエットが月でもよいくらい明るい気もする。

 窓辺より 清白と仰ぐ スーパームーン 道もいらかも 雪化粧なり