
down the road
「この道を下ったところに」と道案内するなら、It’s down the/this road.と言えるわけですが、「平らな道」の場合、その方向へ指を差し、さてどんな前置詞を持って来ようか、となると・・・・・・
alongかdownになります。downにはalongと同じ「沿って」という意味もあり、「この先に」という表現にも使えます。
ややこしいぞという反応をなさる方。慣れると楽で、down this way(この方向に)、down the/this streetなどの形でと会話でよく使います。
「楽習」10月号は最終号となりましたが、表紙のメッセージで使われている
See you down the road.
の場合、(this roadではない)the roadは「人生という道」を、down the roadは「この先で」という未来の漠然としたある時点を表しています。
やや渋い言い方であり、人生を旅する者が同じ旅人に掛ける言葉とでもいいましょうか。
フランシス・マクドーマンド以外に主演はいないと感じさせる映画Nomadland『ノマドランド』の最後のセリフが、
See ya down the road.
でした。
ちなみにこの映画を見て、J.R.R.トールキンの言葉を想っています。
Not all those who wander are lost.(さまよう者すべてが道に迷っているわけではない)
