Root-ing for ya!

根を上げてみた。透明な根のようなものが元の根の上にいくつも出来ている。これで大根らしからぬ茎を支える算段なのか。このまま倒れるのかと思っていたが。本気で木になる気なのか。その折には清白樹(スズシロジュ)としようか。正直これでどこまで行くのだろうか。語呂合わせの種も尽き始めたというのに。先を考えるのはよそうか。

葉と茎の接点を葉脇(ようえき)axilと呼ぶという。
各所のaxilから蕾のようなものが出て来ている、天辺だけでなく。
蕾だとすると、それはaxillary budという。budだけでNot bad.だろう。脇蕾(えきらい?)とネットにあるが。
芽だと脇芽というらしい。それも英語ではbudだろう。

脇芽も振らず生きている (やはり出た)

鶴文乃さんの本がテレビ番組に

長崎で被爆され、詩と物語を書き続けていらっしゃる鶴さんから「いっしょうけんめい きょうまで生きてきたと!=長崎県立養護施設“向陽寮の元寮生の手記」がきっかけとなって、テレビ番組が作られ放送が決まったというお知らせを拝領。以下その一部を紹介します。

(鶴さんの本が)「NHK長崎の女性ディレクターさんの目に留まり、それがきっかけでこの度番組が出来上がったそうです。長崎では、すっかり「向陽寮」の事が忘れ去られていたものですから、もう一度故郷の人々が記憶を取り戻し、あの不幸な出来事を繰り返さないよう努力してほしいと願っています。また今子育て中の方々、女性の生き方には参考になるかと思います。

*「こころの時代 戦争孤児の母になる 餅田千代」
 放送:5月2日、午前5時から6時 再放送:5月8日午後1時から2時、Eテレ。

餅田千代さん(1910~1991):戦災孤児施設「向陽寮」の初代寮母。

今日のクロスワード 巴里の空の上セーヌは流れる

NY Times The Mini

セーヌ川はフランスでLa Seine「ラ・センヌ」。川の女神 Sēquanaが語源という。

英語読みは「セイn」。River Seine。
小文字始まりのseineは「引き網」のことで発音はやはり「セイn」。

フランス映画『巴里の空の下セーヌは流れる』(1951)の英語圏での題名はUnder the Sky of Paris。幾人かの赤の他人の人生が偶然に交錯し、フランス風の哀しみと共に流れていくらしい。見たことはないが見てみたい。主題歌は有名。往事、日本の空の下、シャンソンが流れていた。そういえば「大岡山の空の下、昔遊んだ呑川はすべてもう暗渠を流れているのか」、「水戸の空の下、昔土手をよく走った那珂川は流れつつまだ氾濫するのか」、「世界の空の下、汚染水は流セーヌのではないか」など疑問が浮かんでは流れていく。アコーディオン。  

白川義員さんの写真展

数年前、NHKドキュメンタリー「天空の瀧」英語版で声の仕事を頂き、その試写会でお目にかかった写真家白川先生の写真展に招待頂き上京。姉を誘って恵比寿ガーデンプレースの東京都写真美術館会場へ。

例えばK2の頂上を空撮する!それも上から!!といった「人間がやったことがないこと・見たことのないもの」に挑戦し続ける方。右下がK2。

展示写真の1枚ごとに撮影に至るプロセスを語る解説がまた実に面白く、目を写真と解説の両方にやって長い間立ち止まっている人も多い。写真家は朝夕以外は撮らないという話はよく聞くが、白川さんも同様とある。暁前・日没前にヘリや飛行機を飛ばして目的地へ行き、絶妙な色彩や光景をキャッチするということか。そうした時間にしか見ることのできない色彩に驚く。世界の秘境の空撮以外に、トレックして行きついた未踏・未撮の渓谷(下)のような地上からの作品も多々ある。

カメラも展示されているが、「写真機」としか言いようのない大きさ。この展覧会は関西でも開かれる。

鑑賞後、見たことのない光景や色彩を多数見て呆然としている私と元気にパンフレット持ってイベントを讃える姉。ちょっとした立ち位置の差でゴライアスとかぐや姫のようになってしまうのがスマートフォン。久々の再会。