もの・物・者?

利用者が激減しているニューヨーク市の地下鉄の起死回生策は?という記事です。見出しに、(不振の続くNYCの)地下鉄を本当に救う唯一のTHINGはRIDERS(乗客)だという言い回しがあります。「物」と「人」との呼応がぎごちない感じがしませんか。

日本語だと、「唯一の”もの”」と言えば、「者」にも通ずるからスムーズですが、英語でそう言いたい場合、物も人も、THINGで表すことができます。そしてその「唯一のもの」が、人であろうと物であろうと単数であろうと複数であろうとすべてTHINGが面倒を見てくれるというわけです。

会話に出ない英単語

AIはAIですが、aiは「ミツユビナマケモノ」。
私は後者のファンであり、太古、新宿の大ナマケモノ展にゆっくりと向かったことがあります。

thawは「雪解け、雪・氷が解ける・解かす」の意味なのですが、同じ意味の言葉にunthawがある。後者はun-が逆を表せるので「解ける・解かす」でなく「凍る・凍らす」ではないかと頭をかしげる(英語ではscratch your head)ところです。

たんぽぽに見る私のフォークエティモロジー

たんぽぽはひらがなで書くほうがしっくりする花で、生まれた町の空知川支流の斜面に溢れんばかりに咲き誇っていた初春の花。その上に寝転んだり、花輪を作った遠いぼんやりとした真偽の定かでない思い出のようなものがあります。
 (X) dandylion
と思い込んでいた花でもある。「ダンディリオン」から「ダンディライオン」へと言い方に進化はあったが、スペルの思い込みはより長く続き、やがてdandelion「獅子の歯」と知って驚いたのも懐かしい。 

湘南にも春が来て、たんぽぽもちらほら。
online Etymology Dictionaryに、古仏語のdent de lionからとある。tooth of lion(ライオンの歯)。「ライオン」は花のことに違いないが「歯」はというと「葉」。ライオンの歯のようだということで、あの「かっこいいライオン」はお呼びではなかった。
 こういう手前勝手に推量した語源を、folk etymology(民間語源)と呼ぶ。僕など子供の頃から日本語・英語両分野でフォークの旗手だが、好き勝手にあれこれ考えるのは人間に与えられた(AIには持てない、だろう)貴重な自由だという考えなので特に問題はない。
 ちなみにdent は歯車の歯を表す英語になっている。

 ついでに古でなく現在のフランス語でたんぽぽはpissenlitと言い、その元は英語で表すならpiss in bed(ベッドで小をする)。葉をゆでたものに利尿効果が大という。さらにここからpissabedという英語名もある。

つまるところ、「葉」が「花」よりずっと実用面で大切だったことがわかるべきなのだろう。「花」がライオンかどうかも怪しい。小生のフォークブームはまだまだ続くかもしれない。

とにかく、たんぽぽが咲き出した草地に寝転びたいのを抑え、shadowじゃとばかり横に!

マスク着用令に頭韻を見る

mandate(マンデイt)は「義務的・強制的な条例・命令」を表します。

マスク着用令を廃止する、あるいはゆるめる州・自治体が増えている米国では、ファウチ博士の警告が発せられていますが。

mask mandateは/m/の頭韻となり、/m/で口を少々力んで結び、maskを高め、mandateをや低めに言うと、良く通じます。

国名の示すように州が集合・統合された国家では、このように州が国並の、あるいはそれ以上の決定権を誇示する傾向があります。

形容詞にmandatory「マンダトウrィ」「マンダtrィ」。

「ステイ・アット・ホーム」が当てはまらない学生への自粛要請

自宅から離れてキャンパス生活を送る学生は多い。この大学では感染が急速に広がり始めた現在、そうした学生への自粛令がスタートした。それが
  stay-in-place order

stay-at-home orderは通常の自粛令だが、今回のstay-in-place orderのplaceには「現在棲んでいる、家を離れた場所」というニュアンスがある。(しかしplaceは広く「自分・家族等の住まいを意味することが出来る。例: That’s our place.、I’ll be back to my place tomorrow. これでいちいち住まいの形態を言わずに済む)。「家に帰らず今いるところで自粛」というのが今回の措置の目的だ。記事で ”stay-in-place”とくくられているのは、この表現がそうした特別な意味を持つと伝える意図がある。

instituted a stay-in-place orderのinstituteには「大学・研究所」などの意味があるが、ここでは動詞で「(ルールやシステムを)実施する」というフォーマルな意味になる。

シカゴの川

聖パトリックデーにシカゴ市ではアイルランドの守護神を讃え市内のシカゴ川を緑に染める。

アイルランド系の多い同市は、年中行事としてこの日をこのグリーンで祝う。1962年からの伝統だという。しかし今年は無いという情報がもっぱら行き渡っていたが、それを裏切るようにサプライズ染めが市長の采配で行われた。

Anley Fly Breeze 3x5 Foot Ireland Shamrock Flag - Vivid Color and Fade Proof - Canvas Header and Double Stitched - Saint Patrick's Day Clover Flags Polyester with Brass Grommets 3 X 5 Ft

国旗は緑がローマンカトリック、オレンジがプロテスタントで、その仲を取り持つのが中立の白とされる。実際の国旗には三つ葉のクローバー(シャムロック、shamrock)はない。
この日はアイリッシュ系でない者がグリーンの何かを身に付けることもあるようだ(自分も職場で付き合ったことがある)。ただオレンジ色で祝う行事もあるという。
宗教の違いを国旗に貼り付ける。如何にも対立の強さを感じさせる。
このgreen dyeはミシガン湖に流れ込む。
映画The Fugitive『逃亡者』で僕は初めて見たが、登場人物の一人がこの川を見て、“If they can dye this river green today, why can’t they dye it blue the other 364 days of the year?”と言うシーンがあるという。見直してみよう。

I’m dying to see how they dye the river.という方にこのサイトは如何か。https://www.chicagotribune.com/coronavirus/ct-chicago-river-green-st-patricks-day-20210313-m3wygh6si5cfhiups4meykvhu4-story.html

Do you follow …?

Do you follow me?(私の言うことにわからないところがありますか?)
Do you follow golf etiquette? (ゴルフエチケットを守っていますか?)
といったfollowの意味とは少し違うfollowの紹介です。会話でよく使われるので利用しましょう。

このDo you follow…?は、Do you like …?やAre you interested in …?より、より積極的な響きがあり、
 「・・・を追いかける」=「何かや誰かの進展・活動・発言などを追い続ける・
  見聞き続ける・大ファンである」
といった意味になり、「追っかけ」ほどの熱狂さは感じさせません。
 例えば、
I’ve been following the Seekers since the 60s.(60年代からザ・シーカーズを聞き続けています・のファンです)
 I try to follow three different news channels.(3つの違ったニュースチャンネルを追いかける・見続けるようにしています)

Do you follow …?のパターンで会話を生みだすことがきます。

  Do you follow the Presidential election campaign?(大統領選キャンペーンを追っていますか?)
  Do you follow any sports/tennis?(何かスポーツ/テニスを追いかけていますか?)
  Do you follow anyone on Twitter?(誰かのツイッターの追いかけていますか?)
  Do you follow stock markets?(株式市場を追っていますか?)
 

茅ヶ崎に上陸を始めるスフィンクス

アイフォンには毎日過去が訪れる。数年前に撮った写真が、料理、人物,花鳥風月といったテーマでまとめられ、BGMと共に、あるいはなんだかまとまらない数枚の写真の集合が静かに、そしてどちらも勝手に送られてくる。
茅ヶ崎のサザンビーチで数年前に撮ったこの写真が、そのなんだかまとまらないグループの中の一枚。いまいちでしょうがと久しぶりに眺めていると、いきなり今日のタイトルのようなイメージが湧き起こった。名付けたら最後、もうそれしか見えない。この崩れゲシュタルトはこれ以上崩れそうになく永遠にこうなってしまいそうだ。
亀岩とかコーヒーポットロックとかいう命名は楽だし覚えるのもたやすいし、しかもどのみち現物たちが永遠である。写真は撮られたものに永遠が来る。今クラウド上には永遠が一杯浮かんでいるような。あれらはこれから永遠に残るのかな。
あの日の波や風の音を思い出しながらSphinx Landing on Chigasakiと命名. BGMはRUSHかストーンズか、いや大滝詠一の恋の汽車ぽっぽがあったhttps://www.youtube.com/watch?v=p0-KLDbLp6o

まだ「そこ」までは

not there yetで「時期尚早で」と言えるでしょう。心の描いたthere(そこ)を使った表現。相手の要望の示す「地点」を見据えています。mask order(マスク令)をlift(解く・外す・解除する)という声に対する州知事の返答。州民主主義も命懸けです。

日々のライム

ノートブックの表紙にHOT-SPOT  

hit the spotは「 (主語が)とっても美味しい・効く~~~」(現在も生きるイディオムです)

1937年スタートの缶詰ミート。WWIIで大ブレーク。これは戦前か戦後か。出勤時か帰宅時か。朝ならSPAM and eggs、昼ならSPAMwich、夜ならbaked SPAMと勧める広告もあり。