「治っていないハム」?

Bacon’t do that to me!と怒りたくなりそうな商品。

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カナダでは病気になった豚を治さずにベーコンを作りそのまま出荷する、はずはないので安心です。
cureは「生肉を燻製などにして日持ちを良くする」こと。smoke(燻製にする)ほか、salt(塩漬けにする)もあります。
uncured baconはその作業がされていない、つまり「生」の「豚バラ肉」こと。「生ベーコン」。そのまま食べられるそうです。楽しみは好きな方々にまかせ、和食気味の小生は遠慮します。
Bacon have fun. I think I’ll pass.

Eastern at Easter

移動祝祭日Movable/Moveable Feastは、このイースターのような、固定されていない宗教的祝日を指します。今年のイースター復活祭の中心日Easter Sundayは3月27日(去年は4月5日でした)。
復活へのプロセスとして十字架を背負って歩く人もいます。
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○○スーパーマーケットや●●マートは、卵と野ウサギとニワトリとヒヨコという、繁殖のシンボルにあふれています。

Which came first, the chicken or the egg?でおなじみの両者が同時に来ている。

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multiply(大繁殖する)といえばネズミか野ウサギ。イースターでは後者が勝ち、candy(チョコなどの菓子類)のチャンピオンに。

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卵にも意匠。An eggs-treme wreath.

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教会やパーティー用の子ども服。

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マネキンにも動員。Hare’s your help!

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そして新聞の娯楽面の記事も、ほぼ私レベルの言語遊戯力で。

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egg huntとはイースターバニーという大野ウサギが隠すとされる卵を探す遊び。

この熱狂の中でEaster BunnyがEaster eggsを産むと勘違いしそうなのは私だけか?

同じ日にハワイ州はクリントン氏でなくサンダーズ氏を選びました。面白い州ではあります。
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関係者の皆さんとモンスーンカフェで

産能大と英検の皆さんと講演後打ち上げでの記念写真です。 
講演は参加型のシチュエーショナルなものが中心で、うまく行っては繰り返し、うまく行かないときは何度もやってうまくなり、時に参加者の皆さん全員でペアやグループ練習をしてと、賑やかで、かつ気づきの多い良い晩でした。会場のレイアウトを工夫して頂いたり、リフレッシュメントまで用意されていて、お手数をおかけしました。
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ここはよく名の知れたカフェだそうで、どの料理も美味しくさすがでした。

monsoonの定義をMerriam-Webster onlineでは、
1 a wind in the Indian Ocean and southern Asia that brings heavy rains in the summer
2 the rainy season that occurs in southern Asia in the summer
3 the rain that falls during this season

そういえば、アリゾナの観光地セドナで、一生に一度とばかり、ガラガラヘビの天ぷらなどを食しているとき、ウエイターさんが遠くの黒雲に目をやり、”It’s a monsoon.”と言ったのには驚きました。北米にもモンスーンがあるのです。アリゾナモンスーンはその1つとのこと。この代官山のカフェを出ると雨は無し、寒さ有り。私はノンアルコールビール3本ですっかり出来上がっておりました。

講演の様子は、産能大のサイトに載る予定と聞きました。

代官山の産業能率大学でレクチャーをします

職場が英語になったとして、ストレスを最小限に抑えてフットワークを良くするために、まずどんな心構えと言葉構えが必要なのか、私が外国人の上司になったり同僚になったりして皆さんと演じたり考えたりする参加型の講演です。詳細は以下のサイトです。
https://area34.smp.ne.jp/area/card/328/8eHwkg/M?S=lhld0qip0k

ユル・ブリナー、ミーちゃんと遭う

朝のパワーウォーキングを1週間休足。言葉遊びもlameながら原因はこれです。
fine powder, usually yellow, that is formed in flowers and carried to other flowers of the same kind by the wind or by insects, to make those flowers produce seeds(Oxford Online)

これに花っ粉ときてしまっているわけですが、今日はそれがぎっしり詰まった世界に挑みコーヒーを目指しました。以下目的地にて休息の戦士像。SF映画Westworldのユル・ブリナーのようかな。
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こうして歩ければ一番よいのですが・・・。
braveは「挑む」という動詞でもあり、例えば雪なのに外出したなら、I braved the snow and went power walking.などと自慢もできます。今日の僕は、I braved the pollen-packed air this morning.とでも。くしゃみも涙も出ず、幸せなコーヒーでした。

そこへ行く途中、これまた幸せなことが。散歩中のミーちゃんに会えたのでした。暑い季節は、玄関の戸を開けておくあるお宅の、二階へ続く階段の途中に座って通り過ぎる人を見ているミーちゃん。あるとき、家の方からその名を知ったそのミーちゃんが、立ち止まって写真撮影に応じてくれました。IMG_1900
いくつなのか、性別は、何種かなどについては、なぜかそれがミーちゃんにとって、personal questions(立ち入った質問)のように思えて、聞きそびれた次第。また会えますように。
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柳田孝義さんのCD

毎年交響曲を発表され、また「英会話入門」や「ラジオ英会話」のテーマの作曲者でもある文教大学の柳田先生の新CDが出ました。
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20年間の足跡を辿るとのこと。現代音楽と中世以来の教会音楽などの合体とも。
詳しくは Visit: http://www.kojimarokuon.com/disc/ALCD111.html

私と現代音楽との接点は少なく、確か60年代にジョン・ケージの実験音楽コンサートに接し、そのケージ上学に目と耳が点となり、脳内に大きな?マークが残りました。この分野でちょっと倒れたのち、何とか起き上がって、武満徹の”日本庭園”やジェリー・ゴールドスミスの『猿の惑星』など、摩訶不思議の世界を私なりに散策しています。

柳田さんの作品の中には英語の朗読が聞けるものもあり、今回のCD「ハルモニアの祈り」にも4楽章構成の「オーロラの彼方から」で、詩が詠まれています。次はその一部、Barry McDonaldという詩人の作品で、厳選された基本単語が清冽なイメージを作っている、というのが私の感想です。また、ブラスと弦が響き合い、交じり合うところは贅沢かつ荘厳です。

The Eagle

Because the human eye cannot see far
We pray to see things as they really are;
To rise up like an eagle soaring free,
To know and love the Truth we long to be.

And high above the valley of the soul
There is a world where time does not grow old—
No grief or laboring, no fearful night;
The dreamer wakes inside the eagle’s flight.

各楽章の演奏については英語で次のような副詞での指示が。
第1楽章 Reminiscently 思い起こすように
第2楽章 Impressively  印象的に
第3楽章 Highly above the valley of the soul 精神の谷間より遙かに高く
第4楽章 Infinitely 無限に

Happy listening!

ストレスの新しい見方・感じ方

知人の医師から14 Minutes, a Must-See.(14分、必見)という件名で送られてきたTEDのプレゼンテーションです。

タイトル: Kelly McGonigal: How to make stress your friend


(字幕有り。字幕無しバージョンは、最後のlanguage=jaを取る)

内容は、ストレスを敵とするか”友”にするか、2つの考え方の違いが心身の健康に大きな違いを生む、というもので、これまで退治すべき敵としてストレスに向き合ってきた講演者(健康心理者)のredemption(贖罪)のようなムードもある、しかし考えさせられる14分です。

結論として、私見ながら、いわゆるone’s belief system(自己の信念・信念体系)をチェンジすること、そのための一助として、孤立せずseek help(助けを求める)が肝要だと思われます。

このプレゼンで思い起こすのが、anxiety(不安)には、
 debilitative anxiety (阻害性不安)
 facilitative anxiety(促進性不安)
の2種がありという学説です。スポーツ選手が試合前に感じる不安を「やる気」に変えるように、外国語ユーザーも不安を「話す気」に変えていくことが大切です。そのメカニズムは、やはり機会を作って変化を生み出す作業を続けることで、定着するでしょう。
anxietyの形容詞anxiousには
1. worried
2. eager
という対極の意味があるのも興味深いところですね。

TEDについては: https://en.wikipedia.org/wiki/TED_(conference)

去年の雪 今何処 

朝のパワーウォーキングの大きな楽しみであり動機付け(my carrot)であったsnowman君。あるお宅の門前で、雪だるまが溶けるに従い「イヌ」に変わり「棒」になって行く様子をクロニクルって(?)きましたが、その後、「ネコ」になり、
IMG_1733ネコとカミさんと、このお宅の隣家で解体作業が始まった関係で係の方も参加のスリーショット

翌日「ネズミ」になり、
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やがて
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あぁ無常

二週間ほど楽しませてくれた雪だるま。まさに座りっぱなしの大健闘。というより、西洋風の大玉3個の立ち姿でしたから立ちっぱなし。日本のものは大玉2個でまさに名前どおり”だるまさんが座った”イメージがありましょうか。

放浪の大詩人、15世紀フランスのヴィヨンのものした一節が英語となった格言に、、
Where are the snows of yesteryear. 去年の雪 今何処(こぞの雪 今いずこ)
があります。現代英語での定義に、Why does life fade so quickly? Dictionary.com

雪の季節でなくとも、時の速さや人の世のはかなさについて、この格言を使い、あまりおおげさな調子でなく詠嘆することができます。
yesteryearは、19世紀末の翻訳で誕生した新語だったようですが、ぼくがこの格言に遭遇したのは、20世紀半ばに翻訳・演出したハロルド・ピンター作The Birthday PartyのGoldbergのセリフ。懐かし。ありきたりの、使い古された、hackneyedなフレーズではあるけれど、地球温暖化のさなか、新たに脚光を浴びるやも知れません。

それはともかく、この短い期間に、雪だるま、そしてお隣の家までかき消えて、まさに人生のようなfortnight(2週間)でした。
そういえば、スティーヴィー・ワンダーの作品に、Yesterme, Yesteryou, Yesterdayという歌がありました。こちらはあまりしっくり来ない英語のひとつ、いやふたつでしたが。ここで歌えます:https://www.youtube.com/watch?v=lc2QT_N1RZ0 (注意:follsはfools 他にもyester新語続々)

とにかくこれでぼくの「ニンジン」が1本消えて、コーヒー店でのホット1本槍になりました。現在の心境を映画Shaneのラストに重ねればSnowman, come back!  ここで見られます: https://www.youtube.com/watch?v=lOmsbhqs95s (注意:ガンファイト有)

王!冠がえさせるポスター keep calm andの ブーム

朝歩きで通り過ぎる店の入り口にこんな看板があり、思いはイギリスへ。

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この王冠付きのメニューのたたずまいで思い出すのが、第二次大戦突入か!という時期に大量に刷られ、”突入”がなかなか起こらずに反古にされたと言われる英国のポスターで、ウィキペディアより拝借したこれです。
Keep-calm-and-carry-on-scan 
頭韻/k/でまとめた標語は「あわてずそのままいきましょう」といった意味。
carry onは英国語イディオムです。
60年あまりたって、テレビのAntiques Roadshow(BBCのロングラン番組、おそらくなんでも鑑定団のモデル)などでいきなり脚光を浴びたもので、それが近年、

 王冠
KEEP
CALM
 AND
~~~~~

というフォーマットで、フォントを変えず、王冠も変えずに、英語圏で流行中。
王冠は当時の国王ジョージ6世のもの。著作権は既にパブリックドメイン入りしています。

興味のある方はKEEP CALM ANDで画像検索をお勧めします。

KEEP CALM AND EAT CHOCOLATE
KEEP CALM AND BE YOURSELF
KEEP CALM AND GO PIKACHU!
KEEP CALM AND KILL ZOMBIES
KEEP CALM AND HUG YOUR DOG
などなどポキモンまで登場させて勝手気ままに盛り上がっています。あなたもトライしては。私のはさしずめ

       🙂
   KEEP CALM
      AND
  KEEP ON SMILING

でしょうか。うーむ。宮沢賢治さんのような・・・

carrot and stickと朝のパワーウォーク

このところ 雪だるまの変化を楽しみに朝歩きをしています。

carrot and stick(ニンジンと棒)とは「飴と鞭」の英語版。
飴的には、朝の歩きのあとのコーヒーに雪だるま君が加わってしばらくになる。

ロバやウマに荷を引かせるときに、その前にニンジンをぶら下げ、
その後ろには叩く棒を用意し、美味しい、怖い、の両方で
ウマんまとロバット化を狙う、ヒトの姑息なポリティックス。
reward and punishment 「賞罰」  
Management dangled the carrot of a possible raise before strikers, but at the same time waved the stick of losing their pension benefits. 経営者側はストライキ中の従業員たちの前に賃上げの可能性というニンジンをぶら下げ、と同時に年金給付を失うという棒を振り回した。American Heritage Dictionary of Idioms

そういえば”発見”当時の雪だるまにはニンジンが。
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そして昨日の犬君は、
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減量したか今日は棒状であった。
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今宵の雨の中の飴。消えるか増えるか。
ヒトも歩けばイヌに当たり、イヌも座れば棒になる
a cat personのぼくはこのところa dog personに変身して
Just can’t wait for another tomorrow.となっています。
IMG_1731shaka signというよりorca signだ