「雨なければ虹なし」 ことわざを”身に付ける”

こんなに気に入ったTシャツは他にない、いつも身に付けていたい、文字が消えてほしくない、だから洗うことさえしたくない! そんなTがあるとすれば個人的にはこれで、この言葉が気に入っています。No pain, no gain.(苦は楽の種)ということわざに似て非なるハワイのことわざで、同州のニックネームがthe Rainbow  Stateというところからもピタリ名言Well put. 永遠不滅、It’s immortal. です。これを身に付けると、ちょっと胸を張りたくなります。Where did you get that shirt?と尋ねる人もいて、会話が始まることもあります。

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さて昨日、クア湾で珍しいタトゥーをした男性を見かけました。

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手前のおそらく米国の男性が家族の写真を撮っています。その背に日本語で「為せば成る」。この格言はよくWhere there’s a will, there’s a way.(意志あれば道あり)と比されます。タトゥーは日本のコンセプトとは違い、市民レベルでの自己主張のファッションとして定着しつつあります。こんなとき、That’s a nice tattoo. Where did you get it?などと話しかけると、熱心に語ってくれます。彼はこのことわざを、まさに自分のバックボーンとして身に付けたわけですね。(痛かったのでは・・・、でもNo pain, no gain.でしょうか。) またここで会えれば話しかけてみます。

野菜の時間

ハワイ通信です。野菜を育てて、というよりかなり勝手に育ってもらっています。以前にナスのことをアップしました。今回はこのケール(kale)です。

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去年の夏突然に植えたくなった一本で、冬にも元気でした。春に戻ると、茎が根元から折れ、ネギ(green onion)の方へ倒れこんでいました。しかし、横になった茎の先端の葉が天を向き、折れた根元にも小さな葉が生えていて驚いたの何の。このケールは特別に「ヒックリケール」と命名しました。このケールやナスや畑について、投稿というより私信のようなメールを送ったところ、NHKテキスト『やさいの時間』4月号「やさい自慢」のコーナーで取り上げられました!

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So we celebrated ourselves on a small skale.

 

『今日のラジ英』 funについて & スーパーで学ぶイースター

2日分を1日でという快挙?です! 4月第2週最初のダイアログはFood and Moodです。夫の正が、昼餐会から帰って来た妻のEdithに様子を尋ねたところ、Oh, Tadashi, it was no fun.という答えが返ってきます。

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私は、大学へ入って英会話というものをネイティブスピーカーの英語講師や演出家と曲がりなりにも交わすようになるまで、このfunという言葉、実に子どもっぽい、深みのない響きの、嫌な単語だと思っていました。interestingの方が深いし、funnyなら可笑しいだし、funはどことなく不明確な領域(no-man’s land)に存在するものでした。かつ「嫌だ」と思ったことにもちゃんとした理由がありました。

それは、高校時代、make fun ofというイディオムを習ったからに違いありません。「からかう」イコールmake fun of。「僕をからかわないでください!」Don’t make fun of me! 「彼は彼女をからかっている!」He’s making fun of her! 「私たちの先生は太郎をからかって泣かした!」 Our teacher made fun of Taro and made him cry! そしてこの”自作”の、劇的な、相手を責めて文句を言う、攻めてやっつける英文をいつか言おうと胸膨らませ昇る朝日、沈む夕陽を見つめながら、結構一生終わってしまうこともあるやもしれません。

「いやあ、楽しかったぁ!」Oh, it was FUN!  「あの人といると楽しいね!」She’s/He’s fun to be with!「楽しんでいますか?」 Having fun?  「楽しい時はあっと言う間に過ぎますね」Time flies when you’re having fun.  「楽しんでらっしゃい!」 Have fun!  「キャンプには楽しいことがたくさんありますよ」 There are lots of fun things there at the camp.  「これ、楽しくない?」 Isn’t this fun!  「つまんな~い!」It’s no fun!

からかうから遠く離れたこうした表現が日常茶飯に頻用されています。(funは名詞や形容詞になるので気になる方は辞書などでチェックを)  The party was such great fun. I really enjoyed myself.と”enjoy”を加えることもあり、It’s such a joy/pleasure to learn English.と改まった調子でも言えます。

しかし、英会話をするのなら、Wow.は嫌でも、funは自分のものにしておきましょう。It’s a FUNdamental word for expressing joy in English.

スーパーで学ぶイースター

スーパーに行ってみると。

2015年4月3日コナ 106

チョコレートやクッキーのスタックとその上にHappy Easterのバルーンにウサギ。その周囲の床の上に鉢植えのユリがグルリと。ユリを見て葬祭を想いがちな者としては、もっと高いところに置いてはと思ったり。この種のユリは英語でEaster lilyと呼ばれています。和名は「テッポウユリ」で葬儀には向かないかもしれません。とにかくこのユリ、英語圏ではイエス・キリストの再生を祝う祭りEasterのシンボルです。

4月5日日曜日がその祝祭の日イースターサンデーです。私の友人で20代でハワイに移り住み、大学で教えておられる尾崎幸雄さんは、クリスチャンの学校なので3日の金曜日Good Fridayが休みで3連休となったと、今日の電話で話していました。というわけで金曜に休む店舗もあり、日曜のみ休む店も多く、イースターはチョコやクッキーだけではないのです。

「揺り」が語源とよく言われる花の話に戻ると、我らがWikipediaのEaster Lilyのページに(http://en.wikipedia.org/wiki/Lilium_longiflorum): 米国は20世紀初期までバミューダ諸島からユリを輸入するも産地で病気が発生し、米国独自種の改良努力が始まる。その間、ユリの球根は日本に頼っていたが真珠湾攻撃以降、日本からの輸入が途絶え、「復活祭百合」という名の小型鉢植え用新品種が主流になった、と。

命名の由来に関しては、その美しさ、清らかさ、強さなどがひとつ。また、イエスの山上での次の言葉もそのひとつとのこと。「野のユリのことをよく考えてみよ。骨折ることも糸紡むこともなく育っていく。それでいて、皆心せよ、ソロモン王が栄華の極みでさえ、あの中の一輪ほどに着飾ることはなかったと」  Consider the lilies of the field, how they grow; they toil not, neither do they spin: And yet I say unto you, That even Solomon in all his glory was not arrayed like one of these.

liliesという部分、原義は「花一般」で「野の花」といったイメージだったとのこと。ただ、個人的には、映画『野のユリ』(1963 Lilies of the Filed)が日本でも公開され、聖書からそのままタイトルとして流用したという認識のまま、このスーパーKTAまで来て、「このユリ」に会いました。

余談ながら同映画の主題歌Amenが日本でも大ヒットし、「アーメン」でなく「エイメン」とも言うのだという発見も新鮮で(それまで子どもらは「アーメン、ソーメン、ヒヤソーメン」というライム風パスワードのようなものをチャンツしながら育っていったのでした)、替え歌「A~面、B~面」(レコードの表裏に掛けたもの)を映画・洋楽ファンが歌っていました。監督ラルフ・ネルソンはこの成功に気をよくして続編Christmas Lilies of the Fieldなるテレビ映画を作ったようで、この「クリスマスユリ」は、「イースターユリ」の白とは違い、ピンクや赤です。

「スーパーのユリ」に惹かれ、blongになりました。イースターの楽しき主役はウサギEaster Bunnyと卵Easter eggsですが、それはまたいずれ。

以前に、イースターは日本のネクスト・ハロウィーンになるか?と申しましたが、花に関しては、桜を鉄砲百合が撃ち止めることはまずないでしょう。

 

今日の『ラジ英』 カントリーウエスタン

復習日です。火曜日のダイアログはCountry-Western Fansでした。country-and-westernという表記が長いのでcountry-western、countryやC&Wと略されます。

伝統的なC&W曲、Your Cheatin’ Heart、Oh, Lonesome Me、The Tennessee Waltzなどは、失恋、喪失、傷心がテーマで、それをシンプルな語彙表現で歌い胸を打つ、これがC&W伝統の真髄です。ただ、曲名を長くして興味を引き付けるという変わった伝統もあります。例えばエルビス・プレスリーが有名になった最初のレコードI Forgot to Remember to Forget(拙訳:忘れずに忘れることを忘れたよ) がその例で、彼はこのC&W作品に独自のエルビス節を組み込んでいます。興味深いタイトルを上げてみましょう。ちとうるさいですが、拙訳も載せました。文学の香り高きとはいきませんが、面白うてやがて哀しきカントリーソングタイトルをどうぞ。

I Keep Forgettin’ I Forgot about You 「君のことは忘れた、ことを忘れてばかりいる」、  I Wanted You to Leave Until You Left Me  「あなたが去るまではあなたに去って欲しかった」、Why Have You Left The One You Left Me For?  「私を捨てて一緒になった人を捨てたのは何故?」、The Last Word in Lonesome Is “me”  「Lonesomeの最後の言葉はmeなのさ」、What Made Milwaukee Famous (Has Made a Loser Out of Me)  「ミルウォーキーを有名にしたもの(で俺は駄目男になりました)」、Velcro Arms, Teflon Heart  「マジックテープの両腕とテフロンの心」、 If You Don’t Leave Me Alone、I’ll Find Somebody That Will  「俺をひとりにしてくれないならそうしてくれる人を見つけるぞ」

ところで山下直子さんは亡きロカビリースター・山下敬二郎さんの奥様で自らもC&Wのシンガーです。サロンの生徒さんでもあった関係で、コンサートに妻と招待して頂きました。私はStetsonのカウボーイハットで馳せ散じました(使い道がありました!)。発音と声が立派、そしてきれいなスマイルの揃った方で、Stand by Your Manをはじめ素晴らしいパフォーマンスでした。かつ「テネシー・ワルツ」などを歌わせて下さり楽しき晩でした。ベテランのバンドの皆さんも一緒のショットです。(@赤坂ステージワン)

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桜染め

ハワイより。冬にブログで紹介したパイナップルの赤児が、このようにかなり大きくなっています。pig(イノシシ wild boarのこと)に喰われなければと祈るばかりですが。

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昨日世界のエイプリルフール作品を紹介できるかも知れないと言いましたが、現在多数の好事家やメディアが集計中なので、しばらくあとに。こちらでは、もうすぐ日付が4月2日に変わりますが、その前に、North Hawaii Today新聞の今日の記事より。ピンクの桜に飽きた東京の男性がスプレーペイントで・・・。

A Paintstaking Job Well Done!

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A Tokyo man, being weary of the same pink-colored cherry blossoms blooming all over the town, decided for an April Fools’ Day prank to sneak into a nearby park the night before, climb up a cherry tree and spray-paint its blossoms blue.  And so he did it.  See the hard job well done at dawn, which allegedly shocked serious sakura lovers to the core!

努力は買いますが、これはyours trulyの作品で、North Hawaii Todayという新聞もありません。木はジャカランダ(jacaranda)で青い花が咲き、今、あちこちで満開です。ジャカランダで企んだ本人がApril fool!と呼ばれてよいでしょう。一瞬信じた方、Thanks soooooo much!

 

今日の『ラジ英』 April Fools!

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今日は講座冒頭で一瞬驚かれたかもしれません。お騒がせしました。子どもっぽい悪戯であり大人はしない。これが和風April Fool’s Dayのコンセプトでしょうか。が、私の周りには幼少時から私を騙す大人があちこちにおり、成人後もその犠牲になることが多々あり今日に至っています。嘘はしょっちゅうはいけません。しかしこの日だけは!という精神で、英語圏ではいわゆる大新聞、大西洋の東はロンドンタイムズ、大西洋の西はニューヨークタイムズが率先して、毎年とんでもない嘘の記事をメディアが掲載・放送等を行います。そろそろロンドンあたりで出始めている頃です。明日にでもご紹介できれば幸いです。お暇な方は

http://hoaxes.org/aprilfool/

で過去の嘘100選をご覧になれます。特に1位に輝いたスイスでスパゲティーが大豊作のニュース映画は実に見事で、

http://hoaxes.org/aprilfool/P90

ユーモアの麺目躍如たる出来映えです。今日の表現This is my kind of car!を応用して、This is not my kind of humor!という方もいらっしゃるでしょうが、年に一度の嘘であるなら許してあげたいものです。

 

 

 

今日の『ラジ英』 マインドとハート

今年度も『ラジオ英会話』を担当することになりました。Katie、Jeffのお二人も一緒です。どうぞよろしく。今月は好き嫌いをどう表すかがテーマです。

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今日はハイクと俳句にはまっている女性と山歩き大好きの男性との会話です。最後に二人の明日の予定が同じだということがわかり、Great minds think alike!(偉大な頭脳の考えることは同じですね!)と女性が発します。この決まり文句は、偉大な頭脳を持たずに使えるユーモア表現で、例えば、あなたもグアムへ旅行を!といった場合にも使えます。また、仕事で互いにアイデアが同じという場合にも、讃え合うように、あるいは慰め合うように、使うことができます。

このmindという英語、個人的には子ども時代に遊びで習った「ドンマイ」(気にしない)が最初で、Never mind.が適切であることを高校の英語クラブに入って了解。名詞のmindは、中学時代、レイ・チャールズのヒット曲I Can’t Stop Loving Youの”So I made up my mind to live in misery…”という悲しい決心をするところで授業での情報を確認。日本語では「心を決める」、英語では「自分のマインドを作り上げる」で、マインドの場所はというと、She is one of the greatest brains/minds of the 20th century.と言うように、brainとmindが交換可能なことから、between your ears(頭の中)にあって、「頭脳、思考、記憶、知性」などを表します。

ただ、こうしたmindの持つ機能を、古英語の時代にはheartが司ると考えられていて、現在その唯一の名残りとして、learn by heart(暗記する)というイディオムがあります。ただ、heartにもmindの持つ機能があるという研究が現在なされているようで興味あるところです。いずれにしても、Put your heart and mind into learning! マインドとハートをフルに使って今年度も学びを!

3月去る

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これはエルビスファンである私が、メンフィスのお土産としてKatie Adlerさんからラジオ局のスタジオで頂いた免許証です。いつかどこかで出してみようと持ち歩いたりしていますが、チャンスは未だ来たらず。よく見るとEYESはBL(青)、HAIRは写真もBK(黒)だけれど、これは茶を染めたもので、黒人的な歌を歌う青い目の白人には正解だったかもしれません。35年1月8日が誕生日。毎年、あ誕生月だ、とエルビスを意識して新年がスタート。そしてもう3月も終わりです。早い、速い、Where does the time go?「この時間というものはどこへ行ってしまうのでしょう?」。新年度もあと数日。日本の「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る」の文句どおりです。これは「いちげつ」と「いぬる」、「にげつ」と「にげる」、「さんげつ」と「さる」で、日本語には珍しい頭韻を踏んだ決まり文句。2月など「にげ」と「にげ」で濃い響き有り。「四月」はどうでしょう。どなたか挙手を!

英語ではこの3月に関する決まり文句に、March comes in like a lion and goes out like a lamb.があります。「3月は獅子の如く来て子羊の如く往く」。

これをMarch comes in like a lion / And goes out like a lamb.と2行にすると、行の終わりのlionとlambが(脚韻は踏んでいませんが)頭韻を踏んでいます。

ここで ものすごいスピードで去って行く3月に関して私からこれはどうでしょうか。

March is marching out!!!!

Easterはザ・ネクスト・ハロウィーン?

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米国でクロスワードが大ブレークした1924年のキャッチフレーズがThe Next Mah-jongg!でした。前年までは中国からの麻雀が大ブームでしたが、翌年からゲーム一番人気は、「次の麻雀!」、つまり、「麻雀に代わるもの」という意味のこのキャッチが目指すとおりになりました。人気は半端ではなく、図書館の辞典は1年でぼろぼろ、通勤電車の各車両の両端に辞書が用意され、乗客はパズル本に鉛筆という格好だったとのこと。ここから英語圏全域に広まり、以来、現在まで、クロスワードが毎日載っていない新聞はないという状態が続いています。さて駅ビルでみかけたこの画像、日本のThe Next Halloween!かな。