You must be ______.
And patient I was.
And so were you.
Thank you, everyone.
I’m back on the air today.
Best,
Ken
P.S. Keep on smiling!!
清泉女子大学で長年教鞭を執られ、「ラジオ英会話」や「いまから出直し英語塾」、そして現在「ラジオ深夜便」を担当されている大杉正明教授の最後の高座、いや講義に出席しました。1時間半、英語の誕生から英語の将来まで、星の数に迫らんとする勢いの駄洒落と共に語られて、満員の聴衆を楽しませていらっしゃいました。
当方が10月帯広での鼎談をすっぽかしたこともあり、お目にかかれて嬉しき限りでした。
ご退官後は、また別の素晴らしき面白人生が待っているのであろうなあ。
先生とのお話を待つ長蛇の列に割り込んで、「英語熟」のプロデューサー高柳光治さん、大杉先生、落語・英語落語の桂かい枝師匠とご一緒に。撮影は最近ジュエリー・アイスをテーマにした写真で世界に飛び出したJOYイングリッシュアカデミーの学院長で写真家の浦島さんです。
あれだけの駄洒落が並んでも、大杉るとぞ感じさせないところは、やはり名人です。

大杉先生、まずはお疲れ様でした!
1週間前の今日はGroundhog Dayでした。毎日暦をきちんとめくらないとこういうことになる。
groundhogはリスの一種で、暦を見ると、

自分の巣を作るのに、(2ポンドが1キロ弱なので)700ポンドの重量の土を掻き出すという、タフなマイホームアニマル。
別名woodchuckで、ウッドチャックと辞書は読んでいますが、この名はおなじみ、次の早口言葉界の主人公。
How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood?
文が仮定法なのは、woodchuckあるいはgroundhogは、土を放るのであって、木材は投げないからでしょう。
groundhogはまた、この2月2日に、冬眠を終わって土の中から出て、自分の影を見たら冬はまだまだ長いが、影が見えなかったらそのまま次第に春になる、というドイツ移民のもたらしたfolk wisdom(民衆の知恵)の主人公でもあり、この「土ブタ」と直訳しては可哀想なほどかわいらしいところのあるマーモットは、英語圏の文化で活躍する結構大物なのだ。
上を言い換えれば、晴天だったらまだまだ冬、曇天だったら春は早いということ。元々、Candlemas聖燭祭という儀式(2月2日)が「節分」のポイントと考えられていたことが由来で、
If Candlemas be fair and bright,
Winter has another flight.
If Candlemas brings clouds and rain,
Winter will not come again.
といったゆかしきライム有り。ウッドチャックと鬼は別として、日本の節分と重なるところ大。
僕の好きな喜劇映画『恋はデジャ・ブ』は原題がGroundhog Dayで、

2月2日が延々と繰り返されるという、『ゴーストバスターズ』の名喜劇ライター、ハロルド・ライミスの脚本を、ビル・マレイとアンディー・マクダウェルが大変面白く盛り上げている。同じ日が繰り返される中、マレイだけが疑問を持ち、次に何が起こるかをやがてすっかり覚えてしまい、飽きてピアノを習ううち、なんとうまくなったり!という、継続は力的教訓が有りや無しや。リスニングの材料に持って来いかもしれず(同じ場面が繰り返されるので次第にわかってくるかも)、お勧めします。
hauntは動詞だと、まず「幽霊が取り憑く・たたる」という意味があり、ひと昔前のホラーものには、
I’ll haunt you! I’ll come back to haunt youuuuuu!
といった場面がよくありました。
The ghost of the dead wife haunts the house.
といえば、ラフカディオ・ハーンの「葬られた秘密」The Dead Secretの状況です。
そうした家で、かつ大きい所は、haunted mansion(取り憑かれた屋敷、幽霊屋敷)と呼ばれ、ディズニーランドにも一軒あります。
映画に、The Haunting(『たたり』1963年)というタイトルの作品があり、ぼくは1999年のリメーク(『ホーンティング』)しか見ていないのですが、立派な出来とは言えず、そのネガティヴな後味が、It haunted me for quite a while.でした。1963年版のフルムーヴィーがYOUTUBEにあるようなので、いつかチェックしようと思います。
見えないものを感じさせるというのが”古い”映画の良いところでもあり限界にもなっていましたが、今はCGIを使って出来る限り見せるという方向があり、見せるものがそれなりに怖くないといけません。見えないものが見えないままで怖いという世界が懐かしい。ぼくがラジオ好きなのは、古い人間だからかもしれません。
このThe Hauntingについて、Rotten Tomatoesという映画評のサイトのapproval ratingを見ると、
オリジナル:86% https://www.rottentomatoes.com/m/1009277-haunting/
リメーク版:17% https://www.rottentomatoes.com/m/1090789-haunting/
と圧倒的な差があります。
映画の批評家とアマチュアのコメントがアップされています。興味と時間のある方は是非。
「スターダスト」は、小学生の頃、意味もよく分からずにナット・キング・コールと一緒に歌っていた曲ですが、その歌詞には、
The melody haunts my reverie.
という部分があり、「(去りにし恋人を思うとき)このメロディーが私の夢想につきまとって離れない」ということです。hauntを形容詞にして、
It’s a haunting melody.
などと表すこともできます。この形容詞は「忘れようにも忘れられない」といった意味合いを持ち、美しい、あるいは忌まわしいメロディー・出来事・イメージなどに使われます。
さて今日のラジ英のタイトルOur Old Hauntsですが、このhauntは名詞で、「よく出入りする所、よく行く店」を表し、「たたり」とは無縁です。oldがつくと、「昔よく行った所」のことです。やっと出ました、hauntに明るい用例があるのです。「よく出る」でなく「よく出たり入ったりする」ほうです。
去年の夏、量販店を歩いていたら、DVD売場で英語音読の基本を発見。
in theのポイントが小さく、singin(g)とrainがどーんと目に入ります。
内容語(文字通り内容情報を持つ語。名詞、動詞、形容詞、副詞など)を強調し、機能語(いわばテニヲハに当たるもの)を弱めるのは、英語を原稿から読んだり、話したりするときの基本です。このベーシックなお約束を(ベーシックですから例外もありますが)守ると、英語らしいリズムが生まれ、自己流でない、話しやすく聞き取りやすい英語が生まれます。
機能語の代表に前置詞、冠詞があります。これが上の『雨に歌えば』では何と音声でなく視覚的に弱化されています。話すように描いてあるのです!!!!
(と、驚くなかれ、こうした例は無数にあります)
となりをみると、さらにこんな例も。
これはぎゅっと狭いスペースで目立たせるためのテクニックであり、それはそのまま、ぎゅっと自然な速度にして話すときに機能語を弱めるテクニックにつながっているのです。
日本語では、一語一句をはっきりと、という基本があるので、DVDのタイトルでこうしたテクニックは通常使いられません。長いタイトルの映画としても有名な次の作品でさえ例外ではありません。
これを「の、で、を」を弱化し、「世界、中心、愛、叫ぶ」を強調すると、英語的な日本語になります。試しにどうぞ。
ただ、日本にも、たまにこんな例もあります。
といっても「の」の弱化を求めるものではありません。省スペースのためのみです。それに最近の日本語には逆にテニヲハを目立たせる傾向すらあるようです。それにしても、こりゃまた、なかなか深そうなタイトルですが。