回文のチャンピオン

前から読んでも後ろから読んでも同じ語・フレーズ・文・文章を日本語で回文、英語でPALINDROME 「パリンdrオウm」と呼びますが、この例は前から漕いでも後ろから漕いでも同じ!というボーナス付きの快文。王者の風格有り。

                      I LOVE ME, VOL.. I より

palindrome : a word or group of words that is the same when you read it forwards from the beginning or backwards from the end Cambridge Online
palindrome: a word or phrase that reads the same backwards as forwards, for example madam or nurses run Oxford Online
Greek palindromos, from palin “back, again” + dramein “to run”

Two’s Company

数え歌は古今様々です

One, two, three, four, five, six, seven, all good children go to heaven.
One, two, buckle my shoe, ….
One, two, three, four, five, once I caught a fish alive ….
One is the loneliest number that you’ll ever do ….

今日のYesterday-Today-Tomorrowは2輪! 2で浮かぶのがことわざ、

 Two’s company, three’s a crowd. 「2は仲間、3は群れ」
 (Two isやThree isでないのは語呂の為)

3は多すぎるということですが、こちらとしてはどしどしcrowdedになってほしい。

ナーサリーライム蒐集編集でオウピー(Opie)夫妻と並ぶ巨匠ジェイムズ・O・ハリウェルによると、次のような凝ったものも。

 One’s none ; Two’s some ; Three’s a many ; Four’s a penny ; Five is a little hundred.
 「1は無し、2は少し、3たくさんで、4はペニ一、5は小さな100である」

一方、20世紀ポップアートの巨匠アンディ・ウォホールに言わせると、

  One’s company, two’s a crowd, and three’s a party!

これもなかなかよろし。あなたの歌は? 
明日は宴会ぞ。

 

麦殻考 イディオムが泣く殻が泣く separate the wheat from the chaff

優れた者や物と劣る者や物とを選り分ける、という意味のイディオムだぞという説明が当の然とされる。が、イディオムというからには、「優れた」とか「劣った」とかいう生々しい言葉遣いを嫌った、メタフォリカルなところが信条なのだから、訳すときは「麦と殻を分ける」と直訳もいとわないぞというくらいの敬意は払ってしかるべきだ。でなければ、長年生き延びてきた表現が泣く。それに本来、聞いてわかりやすく想像力を喚起させるものなのだから、難しい漢字熟語を発するときに感じる古代中国文化の輝かしさを味方にしたよな気分というよりは、ずっとフラットな目線での使用が大切だ。

Longmanでの説明は: to choose the good and useful things or people and get rid of the others

ズバリと言ってのけたぜという感のある説明だが、中身を守って育ててきたもみ殻が何だかかわいそうだぞ。
ま、意味は意味、イメージはイメージと思ってみましょう。例文は

Cambridgeが: The first round of interviews really separate the wheat from the chaff.

付属の中国語が: 第一輪面試確實分出了優劣

「優劣」を「麦殻」とすると生々しくなくなるかな。シンプルで使い勝手の良いのは

It’s necessary to separate the wheat from the chaff.

Q:昔のことばかり話すシニアの男性を何と言う?

昨日ケーブルでヘルツォーグ監督の映画『シュトロツェクの不思議な旅』を見ていると「フェニックスに着く頃には」で始まる「恋はフェニックス」が流れた、あのーーで詰まる。スリップノート奏法のあの、中学2年で友人の家で聞いて好きになった「ラストデート」とB面の「こだまに乗って」を弾いたあのーーで止まる。Floyd Cramerだと数十分後に思い出す。ドーナツ盤を小遣いで買い、毎日聞いていた、あのフロイド・クレーマー! 遅れた薬玉。そのあと久々に整体に行き、揉まれつつ、記憶、AI、巨大失業、50年代のSF特殊技術、ターミネーター、整体師は失業しない、(英語講師は?)など話し込んだが、やっぱ昔の話が多いなあ。というわけでイントロの長さには定評がある遠山の自戒をこめつつ浮かんだなぞなぞ2題とその答えです。

Q:昔のことばかり話す年を喰った男性を何と言う?

A:ノスタル爺。

Q:よく脚がつる年を食った男性を何と言う?

A:Crampa.

公園にて。八重桜(double sakura)。Lunch by a blooming sakura tree is sacrosanct when picnicking in April.

May they all grow up to be free! (^_^)

Everything’s Coming Up Roses!

3月に植えた馬鈴薯が花を持った。好きな露草元気良く。2本のピーメン、2本のオクラズ、2本のナスラ、青い葉のみと思ってたら葵の蕾。猫の額に伸び始めた皆さんを油粕でたぶらかす。すべて順調すべて上昇バラ開花という英語フレーズが何となく春らしくて良い。ミュージカルGypsyのナンバーが語源

ホトトギスが鳴いた。

EVERYTHING’S COMING UP ROSES BUT ROSES!
皆育て。
湖の向こうのRiki君もKikiさんとなって上昇中。

Go, man, go! Grow up and be a freedom man! 

HUMOR 前回のAt a Pizzeriaを”語る”

読むジョークをそのまま語るのはリサイタルのようだ。
それを”無料”でかしこまらないものにするには、
笑うことの好きな相手に、ピザがあれば、あるいは、
ピザの話題になっていればベストだが、Here’s
something pretty good.などと言ってから、例えば
次のように始める。

A man walks into a pizza place and orders a small
pizza to go.
The cook asks/They ask him if he would like it cut into
four pieces or six.
He thinks for some time and then says, “Just cut it
into four pieces. I don’t think I’m hungry enough to
eat six pieces.”

この男性、働き過ぎて燃え尽きた(burnt-out)感じ
もあり、ジョークを終えたら、ひとこと、
It’s kind of funny but it might happen to me, too.
Who knows?
相手も、
Me three. He seems burnt-out. He needs a vacation. 

前回の読むジョークと比べて、時制、スタート、
非美文調など、すべて「語る」というより
「話す」
を前に出している。

落ちのセリフをどのように言うのかも、その人の
ユーモアの色合いが見える。