日々の頭韻 /d/ – /d/ do a double take 二度見する

ちらっと見たあと、まじまじと見なおす。由来は喜劇の舞台で用いられるテクニック。ダブルテークをする。

  do a double take

例えば、

  I glanced at her then I did a double take. She looked great in her green turtleneck sweater.

「私は彼女をちらっと見て、それから思わず二度見した。グリーンのタートルネックセーターを着た彼女は素敵だった」

ある映画の成功に懐疑的だった批評家が、チケットの売れ行きを耳にして

  I had to do a double take.

このhad to は「~せざるを得なかった」。この例では、見るというより聞くというモードですし、かなり時間の経ったdelayed reaction(遅延反応)ですが、比喩表現として使うことができます。

Godzilla….

Godzilla!

fishをghotiとつづれる言語!

“It smells as sweet …”

19世紀、英国の編集者チャールズ・オリアー氏が私信で、息子がghotiでfishと読むという言語遊戯を行ったと記したのが初出だといわれています。その心は? 例えば、

laughやtoughのgh=/f/

motionやfictitiousのti=/ʃ/

真ん中のoはというと、women/wɪmɪn/のo

文法面では比較的シンプルだが、その綴りがクレージーだと言われる英語。

これから数十年、数百年の間に英語の綴りに変化が起きるのか? 首を伸ばしたい気もしますが。

responsibleな人の話

就職面接で、「うちはsomone responsible(責任感のある・信頼できる人)を探している」と言われた応募者が語っています。

From Instagram

パンチライン(落ち)では、responsibleの持つ「(悪いことに関して)責任のある」という別の意味が利用されています。

再び世の中の人間を2種に分けると

人は分類癖旺盛な動物。Here’s some food for thought for you!

✫エッセイストのローガン・パーサル・スミスは、知人友人を、愚痴を言う相手と自慢する相手に区分。

We need two kinds of acquaintances, one to complain to, while to the others we boast.

後半の、one=kind、そしてthe others=the other people

✫詩人のエラ・ウィーラー・ウィルコックスは、持ち上げる人と寄りかかる人とがいると。

The two kinds of people on earth are the people who lift and the people who lean.

liftとleanは/l/の頭韻

✫作家のリチャード・ポール・エヴァンズは、

There are two kinds of people: Those who climb mountains and those who sit in the shadow of the mountains and critique the climbers.

critique=批判する

✫作家H・G・ウェルズは3種のトラブルを抱える人もいるとして、

Some people bear three kinds of trouble – the ones they’ve had, the ones they have, and the ones they expect to have.

全ての時制でトラブルあり。このユーモアも何もないところがユーモアかも。

✫スコッチウィスキー、デューワーズの父トーマス・デューワーによる歩行者に関する2分類。

There are two kinds of pedestrians… the quick and the dead.

the quick and the deadは新約聖書より。キリスト再来時に、すぐさま救われる者と地獄へ落ちる者を表したもの。寄って歩けば・・・

✫真打ちは、フットボールコーチ、バム・フィリップスによる、使い物にならない選手の2分類。言われたことを絶対にやらない者と、言われたこと以外絶対にやらない者。

Two kinds of ballplayers aren’t worth a darn: One that never does what he’s told, and one who does nothin’ except what he’s told.

not worth a darnはnot worth a damnのややソフトな言い方。

✫エクストラとして遠山は、

There are two kinds of people: One who thinks, and one who thinks and does.

クラスでトップのポジションをキープしたいシンガポール

とても自然なカタカナ英語だらけのタイトルになってしまいましたが、だらけてはいないのがシンガポール。コロナ対策をワクチン接種を含め広く促進し、大きな成果を上げているあの都市国家が、今後も開国を制限する方針だというニュースです。

city-state「都市国家」 ticket back to normalcy「正常な状態へ戻る手段・決め手・切り札」 

New York Timesより

a victim of our success「成功の犠牲者」 zero Covid「コロナゼロ」 at the top of the class 「クラス(ある分野)のトップ」

目標をほぼ達成したにもかかわらず喜べない状況。
keep the position at the top of one’s/the classは、学校から生まれたメタファー表現で、もちろん、

 She graduated at the top of her/the class. (首席で卒業しました)

のように文字通りの意味でも使えます。

シンガポールでは、2024年まで、face masks、limited travel、social distancingを続けるとのことです。

刑務所のあるボードゲーム

最後に落ちが待っています。

From Instagram

自分の兄弟は、刑務所に行くことをひどく嫌がり、悪態をつき大暴れをしたので、それ以後、家族でモノポリーをすることはなかった、というジョークです。

このジョークで、初めてネイティブの同僚とMonopolyなるボードゲームをしたときの驚きを思い出しました。

あるプレイヤーに向かって残りの者が、”Go to jail! Go to jail!”とはやし立てたからです。ちなみに、After that I never played Monopoly again.

ゲーム盤にGo to Jailという部分があり、私ではなかったものの、監獄行き!と唄われた本人の複雑な表情は覚えています。

家やホテルを買いながら資産を増やし、全不動産を独占すること(monopoly)がゲームの目的であり、監獄に行くことも大いにあり得るという、ただのボードゲームとは一線を画したもの。

age rangeは8plusというから、米国の子供は早いうちから、家の売買に関する概念と交渉能力とjailについて学ぶようだ。publicationは1935というから長い人気を保っている。

as it isとハロウィーン

子供時代と言っても実際には短いものです、

この「実際のところは」「と言っても実際には/実情は」「今の状態では」といった意味を伝えるのに

as it is

があり、次のポストのように使われます。

ハロウィーンのtrick-or-treatingには、ティーンが混じっていることがあるが、こうした訪問者に、スニッカーバー(のようなtreat)を出し惜しみ(begrudge)してはバチが当たる、という主旨の内容です。最後に理由として、「子供時代(と言っても、それ)は実際のところ短いものだから」と加えています。東京時代には100人以上がやって来るという10月31日もありましたが、そう、確かに日外の中高生も数人来ていましたね。「子供時代というものの尻尾の先にしがみつこうとするティーン」とありますが、面白がる中に、そうした切ないものがあるのかもしれません。

では英文解釈をどうぞ。

From Instagram

人間を二種類に分ける There are two kinds of people:

Heaven and hell、good and evil、positive and negative、森羅万象を2つに分ける傾向がある我々は、当然人間も2つに分けてしまうという癖を持ち合わせています。話がしやすいという利点もあるわけですが。

✫大変よく知られたものの一つが、インド首相インディラ・ガンジーの

There are two kinds of people: those who do the work and those who take the credit. Try to be in the first group; there is less competition there.

仕事をやりとげる者とそれを自分の手柄にする者がいるが、最初のグループに属するよう努力すべきである。2番目のグループのように競争が激しくないからだ、という辛口の警告と提言です。

✫クラシック音楽家のアルトゥル・シュナーベルにとっては観客はこの2種類に尽きるとのこと。

I know two kinds of audiences onlyーone coughing, and one not coughing.

咳をする人としない人。咳は舞台にもよく届くものです。

✫2種類のエゴイストがいる、とはPeter Principleで知られるローレンス・J・ピーター。

There are two kinds of egotists: Those who admit it, and the rest of us.

egotistと自認する人々と残りの我々・・・。お見事。他に英語イストもいますが。

✫人生相談家のポーリン・フィリップスは、他者を立てる人と自己を前に出す人を

There are two kinds of people in the world. Those who walk into a room and say, ‘There you are’ and those who say, ‘Here I am’

部屋に入って「やあ、来てたの!」と「やあ、来ましたよ!」と言う人に分けています。

✫まだいろいろありそうですが、締めとしてヤングアダルト小説家、アン・ブラッシェアーズの2分類法。

There are two kinds of people in this world: the kind who divide this world into two kinds and those who don’t.

世界を2種に分ける者とそうでない者がいる。I can’t argue with that. これには反論の余地なし。

キャプテンアメリカが寿司についてひと言

✫ウナギを食した米国俳優クリス・エヴァンズは

I had eel at a sushi bar once; it’s disgusting. I thought it was chicken. It looked like chicken. It was brown and looked delicious, and I was like, “That looks safe.” It wasn’t.

忌憚なき体験談。敵に裏をかかれ、シールドで防げなかったようだ。キャプテンパシフィックにレベルアップ希望。

✫米国のコメディアン、ホゼ・サイモンは

In Mexico we have a word for sushi: bait.

釣り餌と寿司を関連付けているが、それなら寿司でなく刺身がベターで、このように混同する人が大変多い。sashimiも英語化しているがsushiに取り込まれることが多い。SUSHIMIと綴られてしまうこともある。

✫「ナイトライダー」「ベイウォッチ」の俳優デヴィッド・ハッセルホフは

I think that without sushi there would be no David Hasselhoff, because sushi is like the perfect way of describing the insides of David Hasselhoff. He is like a protein, clean and easy. That’s how I feel about myself.

carb(炭水化物)に関する言及はない。寿司ファンというよりもデヴィッド・ハッセルホフの大ファンのようで、実にタンパクな方である。

✫NYCのシェフ、エメリル・ラガッセは和食の進出に関し

Kids are now eating things like edamame and sushi. I didn’t know what shiitake mushrooms were when I was 10 – most kids today do.

進んでいる一部の子どもに対してさえ競争心を忘れないようだ。

✫米国のロック歌手、エイミー・リーは寿司の食べ過ぎについて

I love sushi. But after too much of it, it just starts to taste like a dead animal that hasn’t been cooked.

これまた忌憚なきサプライズ。But以下が、かなり生々しい。

✫バーテンダーのチャンピオン、マーク・ブランドは、痛飲の後は寿司で締める。

I love sushi. A well made roll with just enough vinegar tang has always been a lifesaving post-bourbon remedy for me.

rollは手巻き&巻き物のであり、sushiはrollと決める人も多い。

✫賑やかなものよりベーシックでクラシックなネタが好きな遠山は、

Sushi soothes my soul.