Photobombingの季節?

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記念写真やせっかくのショットを台無しにしてしまうbunny earsというジェスチャーがあります。Vサインを人の頭のうしろに立てるものです。その他、いたずらの方法は様々ですが、それらをまとめて表すphotobombing(フォトボミング・写真爆撃)という新語が生まれ、コリンズ英語辞典の2014年Word of the Yearに選ばれました。これは昨年東京九段で撮ったものですが、this otherwise impeccable pic(このそうでなければ非の打ち所のない画像)を中央で破壊している女性が残念なことに私の妻です。また櫻の季節がやって来ましした。

今日の『ラジ英』 華々しくスタートする

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復習日です。火曜日ダイアログGood Turnout「良い出足」にSally’s Electronics opened today with a bang!(サリーズ家電店が今日華々しくオープンしました!)がありました。

このwith a bangは「華々しく」という意味で、bangは、あのthe Big Bang(ビッグバン)にもあるように、大きな音を表し、start with a bang and end with a whimperという言い回しにも使われます。直訳すれば「ドカンで始まりクンクン(犬が悲しげに鳴く声)で終わる」です。これは「竜頭蛇尾」によく似た意味になり、例えば、The project started with a bang and ended with a whimper.(そのプロジェクトは鳴り物入りで始まりましたが振るわずに終わりました)と言えます。

華々しいと言えば昨日の夜の近所の公園のヒカンザクラ(カンヒザクラ)の画像です。(「の」続きです。祝詞のようでお目出度い感じが私的には好みです。) Spring has sprung!

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今日の『ラジ英』 何々感がある

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毎朝一日の目標を立てる習慣のある女性が、常習的先送り派(chronic procrastinator)を自称する男性に、It gives me a sense of accomplishment.と説明しています。直訳すれば「それが私に達成感を与えてくれる」、砕いて「そうすると達成感を得られる・ある」。何か一言二言伝えたあと、それをitで受けて、It gives me a sense of …. というパターンを使えば次のようなことを伝えることができます。好きなものを選んでみましょう。

a sense of well-being(幸福感)、a sense of belonging(帰属感)、a sense of peace(安心感)、a sense of responsibility(責任感)、a sense of satisfaction(満足感)、a sense of comfort(快適感)、a sense of deja vu(既視感)、a sense of purpose(目的感、目的意識)、a sense of freedom(解放感)、a sense of security(安全感)、a sense of stability(安定感)、a sense of pride(誇り)、a sense of control(コントロール感覚)、etc.

さて、登場する男性バリー君は、先ほど言ったように、ものごとを先に延ばす傾向の強い人で、英語ではprocrastinatorと言います。自分が何故そうなのかをバリー君が説明するなら、こうなるかもしれません。

I’ll explain why I’m such a procrastinator…later.

 

元気一パイの広告

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機内雑誌の裏表紙にあったHula Pieという食品の宣伝です。広告界では人口に膾炙したイディオムやことわざをもじって大きな収益を上げる”ひねり技”がひんぱんに用いられます。これもその一例です。大元のことわざが、

You can’t have your cake and eat it, too.(ケーキを所有し、かつそれを食べることはできない)

要するに、持っていたいなら食べられないし、食べたいのなら持っていることはできない、ということで、moral(教訓)は矛盾する2つのチョイスは両立できない、You can’t have it both ways.(両方は無理)です。どこかつかみにくいことわざです。いっそ前後をひっくり返して、You can’t eat your cake and have it, too.と言うとよりわかりやすいのですが、老舗のしぶとさで、元の形が使われます。

この広告の写真を撮って、あるいは、QRコード(QR code)をスキャンし、メールで送ってもらったクーポン券(voucher)を指定店で見せれば、写真のフラ・パイ(Hula Pie)を無料でゲットして食べることができるという仕組みです。そのgetをhaveに掛けてHave (get) your Hula Pie and eat it, too.と言いたいのでしょう。何とか的に当たっていると思われます。

ところでジブラルタルの岩のような格好ですが、実際の大きさはどうなのでしょうか。

 

今日の『ラジ英』 負けるもんですか

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今日のダイアログIron Will「強固な意志」に、けがをして全力を出し切れなかったテニス選手が、A little injury isn’t going to defeat me.(軽いけがなどに負けてはいられないわ)と言うところがあります。… isn’t/aren’t going to defeat me. / … won’t defeat me.という元気の出るパターンなので、覚えてみたいものです。

私は歌で覚えました。大学時代、映画『明日に向かって撃て』のテーマ曲が好きで、ギターをジャラジャラ鳴らしながら(strumming my guitar)よく歌いましたが、特にその中の、「雨粒が頭に落ちて来るばかりだが、ただひとつ確かなことがある。連中が送りつける憂鬱な気分に俺は負けないということ。幸せが挨拶しにやって来るのもそう遠くない」という部分が好きでした。日本公開は1970年。明日に向かって何を撃てばいいのか、当時夢中になっていた芝居を打つことだけは分かっていたのですが、今ひとつ掴めない私は、それまでの映画になかった主人公たちの登場とその友情や生き様、そして映画の撮り様に、目を見張った覚えがあります。

次はその歌の部分です。映画公開が迫る中、歌手B・J・トーマスは風邪を押して録音したため、映画バージョンでは声がかすれがちということです。別バージョンと聞き比べると分かります。

Those raindrops are fallin’ on my head, they keep fallin’. But there’s one thing I know. The blues they send to meet me won’t defeat me. It won’t be long till happiness steps up to greet me.

 

名前が何よ? What’s in a name?

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ドイツの小さな町を歩いていたところありました・・・これで医院でしょうか。いやそれらしい清潔で綺麗なたたずまいでしたからそうなのでしょう。

食べ物の名に関しては、ハンブルグ港から多くの移民がニューヨークへ向かったことと、「ハンブルグ市民」という意味であるHamburgerとが、かすかに接点があるという説もあります。まあ、この写真のHamburgerは人名ですから、別の由来があるのでしょう。「たかが名前」What’s in a name?という定番表現もあり、まあ大騒ぎするようなことではないかもしれませんが・・・。ちなみに・・・。

悲劇の主人公ジュリエット・キャプュレットは、敵対する家族の息子ロミオ・モンタギューを想い焦がれて「モンタギューて何よ?それって手でも足でも腕でも顔でも男の体の他のどの部分でもない。ねえ、他の名になって!たかが名前じゃない?私たちが薔薇と呼ぶものは他のどんな言葉で呼んでも甘い香りは変わりはしない」と独白しますが、このWhat’s in a name?は単独で会話や文章に使われています。このドイツの場合はうまそうな物が入っているわけですが・・・。

What’s Montague? It is nor hand, nor foot,
Nor arm, nor face, nor any other part
Belonging to a man. O, be some other name!
What’s in a name? That which we call a rose
By any other word would smell as sweet. (Act II Scene II)
400年前の芝居のセリフが現代でも頻繁に使われている例は、このWhat’s in a name?以外にも数多くあります。英語遺産は多いです。しらざあ言って聞かせやしょう、あとで。
ちなみに『ロミオとジュリエット』はイタリアのベローナが舞台ですから、ドットール・スパゲッティとかやはりいらっしゃるのか~な・・・。

今日の『ラジ英』 lower standards レベル・基準・理想を下げる

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火曜日のダイアログ・Dream Teamの復習です。仕事から帰宅した妻が、家事に忙殺されていることを嘆くと、夫がYou need to lower your standards.と”助言”します。ここでのlower your standardsは,君の基準が高すぎる、手を抜くなり、見て見ぬふりをするなりしてはどうか、ということ。それに対し妻は、I need help, not advice.(必要なのは助力で助言ではないわ)と返します。lower (one’s) standardsは、The ministry is expecting to lower safety standards.(その省庁は安全基準を下げる意向がある)とか、「自分のレベルを下げる」という意味合いで、Don’t lower your standards to fit in with that crowd.(あのグループと合わせるためにあなたのレベルを下げないで)のように広く使われます。新聞の身の上相談欄(problem page、agony column)には、Do I need to lower my standards to meet Mr./Miss Right?(理想の男性/女性を見つけるのに自分の理想を下げる必要がありますか?)といった複雑な質問も見られます。

逆にTo succeed, raise your standards.という助言もあります。おお、写真上部にはレベルを下げないジャズピアニスト、ビル・エヴァンズ氏がいます。

外の猫DAKOTAが挑戦これ何ぞ: 家で男を待つマスクの二人とは?

 

私:  A man leaves home and turns left three times, only to return home facing two men wearing masks.  Who are those two men?

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Dakota:  A catcher and umpire?

 

知る人ぞ知る野球落ちのriddleで、homeは「ホームベース」のこと。「ホームインする」はget home、reach home、return homeで、家に帰ったり着いたり戻ったりするわけです。謎の中のturn leftは塁を回ることを指していて、どうやら男はhome runを打ったようです。答えの「捕手と審判」では二人をコンビのように扱っています。umpire は、審判を表すフランス語a noumpereが英語化する際に分離不良を起こし、an oumpereとなりました。

 

英会話の常連 Wow

__ (1)昨日の『ラジ英』から

これを2つ合わせた映画配信局がありますが、通常「ワウ」より長い「ワァオウ」になります。まず「ワァ」とやや伸び、「オ」を通過して「ウ」で落ち着きます。日本語定訳「うわぁ」だと口が開きっぱなしの無防備な表情になりますが、Wow!は語尾で口をほぼ閉じて、目や心の目が対象を見据えているという、どこか責任を持って驚いているという感じがしないでもありません。英語圏ならどこでも日常頻繁に使われますが、あまりにも”バタ臭い”ので日本人英語ユーザーには使わない方も多い間投詞です。(余談ながらこの古めの表現の「バタ」は「バター」よりずっと英語音に近いですね。不足中で匂いも忘れそうですが、「バタ」はフレッシュです。)

英単語には、語形はそのままでどんな品詞にもなる可能性があるという特徴があります。名詞だとShe’s/He’s/It’s a wow.のように、「すごい・素敵な・人気の・ハッとさせる人・もの」を表します。

動詞では「大向こうを唸らせる、聞く者見る者を(良い意味で)びっくりさせる」というニュアンスがあり、She wowed all of us at a karaoke bar.とか、He wowed audiences with his shakuhachi performance. のように使うことができます。

ペット自慢にShe’s a (real) meow![猫用]とかHe’s a (bow-)wow![犬用]と言って見たいという方をお止めする力など私にはありません。