シャカサインの強化?

親指と小指を残し、中3本を丸め、全体を揺らすシャカサインshaka signはここ英語諸島から発し豪州等に定着しているといいます。意味は、“Hang loose,” “Right on,” “Thank you,” “Things are great,” “Take it easy,” “That’s the way,” ローカルの言葉で “Howzit?” (How’s it going?)などなど、ドライバー同士の挨拶や感謝にも使われます。通常、緊張せずリラックスした気分で使います。

由来説に、親指と小指以外を失った男性が、サトウキビ列車の警備に雇われ、安全を表すため手を振ったなどあれこれ。shakaは、振るshakeからという語源説もあり、OEDには「釈迦」から?との推量もあるようですが、全てキラウエアのヴォグのようにおぼろに霞んでいます。ただ、このポスターの青年はシェイクせずにThumbs up!のように力を入れ歯を食いしばったような感じも。

こうしたサニタイザーは、be wellの下方に手を置くとニュッと出て来ます。シャカ青年は、リラックスしないハードなサインを突き出しながら、空港を歩き回っています。

Go with the flow. 流れに身を任せよ。

と言うけれどあなた、ずいぶんものすごい流れになっていますね2020年。

これは去年の暮れに英語島で。
その1年前に噴火は止んでいたので峰からの溶岩はないのですが、それらしい様子を維持した絵柄と文句です。

そして2年ほど経ってまた・・・・・・溶岩ばりますね。
英語島でのGo with the flow.は

  Go with the lava flow.

と見極めたり。

Pele’s Present? ペレの贈り物?

英語島は自粛リスマス。例年ほとんどの店舗が締まるので静かな日。火山の女神ペレからのギフトのように噴火が起こり、エアクォリティ(air quality)の計測が始まりました。haze(霞)からvog(火山性スモッグ)に変わっていきそうな気配。そのせいか、日没後の様子が少し変わったかもしれません。以下「残光」。落日の贈り物です。

Afterglow right after Pele’s Hello

afterglowは文語で、They were still in the afterglow of victory when I saw them at their office.(事務所で会ったとき彼らはまだ勝利の余韻に浸っていた)のように使えます。

贈り物と言えば、次は、風向きによっては英語諸島全体に影響を与えることになるvogの発生源。友人の写真家Linda Hertzlerさんの捉えたキラウエア山火口の様子です。リンダさんは「ハートを手に乗せたペレのようだ」と・・・。

ペレの贈り物と解釈するほど火山信仰の伝統が続いているということでしょう。予想のつかない自然と共生するひとつの技なのかもしれません。(噴火口に吹き出した煙の白と溶岩の赤が上空の雲を照らしています)

the great conjunction 接続詞の大きな機能?

昨日、英語島では、2年ほど落ち着いていたキラウエア山のクレーター・ハレマウマウで噴火がありました。ブラジルでペレを見た!と言えば、サッカーの神様を目にしたことになりますが、BUT英語島で (Madame) Peleと言うと、(キラウエア)火山の女神 のこと。OR溶岩lavaのこと(長い髪が流れる溶岩のように描かれた絵もあります)。SO I saw Pele!と言えば「(キラウエア山の)噴火を見た」「(キラウエア山)が噴火した!」という意味になります。
 AND冬至(winter solstice)。
 AND「大接近」。これはthe great conjunction of Jupiter and Saturnと呼ぶようです。
 SO今日は一日I was spaced out today.(ぼんやりしていた)のかな。outer spaceでのイベントなので当然かもしれませんが。
 AND, TO TOP IT ALL OFF(そしてその上をいくだめ押し的な出来事・物事)が、夜の「コキガエル」の捕獲でした。夜のみ80デシベル以上で鳴き、コーラス隊となって環境をカエルの何の。
 これは撲滅隊ボランティア隊長Jさんが捕獲したもの。
 おかげで目が覚めました。

AND SO the battle goes on.

用語 HERD せめてcrowdとか呼べないかと

例えば「群衆心理」は、英語で

  herd mentalityと言えます。

今スエーデンや米国で議論されている「集団免疫」「群衆免疫」は、

  herd immunity

と言い、How can we achieve herd immunity? のように。  

herdersは「牧畜をする者たち」広くは「牧畜民族」を指します。herdは家畜を集めること。名詞では「動物の大きな群れ」が基本的な意味です。

確かにこちとらも動物とは呼ばれるけれど、駄洒落を言う動物はそういない。それに第一、群れつうのは、ええ、熊さんや、どんなところからものを言っているんだろうと、まあ何だよ、そういう見立ててえのはと、文句のひとつも・・・と三遊亭延長になりそうなので。ええ?何を言ってるんだって? YOU HEARD ME.というわけでこのへんで。

Avoid crowds.

熟語「お天気の協力があれば」ってあなた

便利な表現です。

If the weather cooperates, 

うまく晴れればとかうまく雲が出てくれればとかうまく涼しい日になってくれれば等々を表します。

一見、非協力のこんこんちきの腕をひねり上げるようなarrogant anthropomorphism (不遜な擬人化)と言えるかもしれませんが、無理だろうけれどといったおとなしめの響きで、

If the weather cooperates, we should be able to take some good pictures.(天気が言うことを聞いてくれれば、いい写真が撮れるはずだけれど)

のように 使います。「天気が許せば」という日本語もあり、If the weather permitsという慣用句が呼応します。

「クリスマスの12日」と『十二夜』など

多くの行事・イベントが縮小されたりストップされる中、クリスマスも例外ではないようです。Christmas comes but once a year!と張り切っていた人も、Christmas comes, but once a year is enough.と面倒がっていた人も、今年はChristmas just comes and goes.という静かな対応が要求されそうです。

The season of givingとも呼ばれるこの季節ですが、the season of giving in to COVID-19と降参するか、the season of giving up giving/throwing/having a partyとあきらめるか、いずれにしても残念なことです。

ただ思い切りナンセンスで楽しいノエルがあるので紹介――するまでもないかもしれませんが、この「クリスマスの12日」! 私も大好きな歌で、日が経つにつれて次第にギフトが増えていく積上げ詩です。

12日間のクリスマスシーズンYule Tideが終わるのが1月5日で、この日の夜をTwelfth Night(十二夜)と呼び、シェイクスピアの戯曲のタイトルにもなっています。6日がEpiphany(顕現祭などの訳あるも私の出る幕ではございません)なので、真夜中を過ぎればEpiphany morningとなります。戯曲自体はこうした宗教的なニュアンスの少ない、ロマンチックコメディだからでしょう。正式なタイトルはTwelfth Night or What You Willで、『十二夜または何とでも』と訳せるかもしれません。

このブログまで来た方は、もう少し頑張って、ネットでThe Twelve Days of Christmas→videoと検索すれば、替え歌も含めて大量のプレゼントが待っています。替え歌でもメロディは変わりません。

拙番組では毎年(のように)、遠山版替え歌も用意しています。以下、元歌を載せておきます。最後にまとめた訳があります。今年もお楽しみください。

On the first day of Christmas, my true love gave to me a partridge in a pear tree.

On the second day of Christmas, my true love gave to me two turtle doves, and a partridge in a pear tree

On the third day of Christmas, my true love gave to me three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the fourth day of Christmas, my true love gave to me four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the fifth day of Christmas, my true love gave to me five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the sixth day of Christmas, my true love gave to me six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the seventh day of Christmas, my true love gave to me seven swans a-swimming, six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the eighth day of Christmas, my true love gave to me eight maids a-milking, seven swans a-swimming, six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the ninth day of Christmas, my true love gave to me nine ladies dancing, eight maids a-milking, seven swans a-swimming, six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the tenth day of Christmas, my true love gave to me ten lords a-leaping, nine ladies dancing, eight maids a-milking, seven swans a-swimming, six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the eleventh day of Christmas, my true love gave to me eleven pipers piping, ten lords a-leaping, nine ladies dancing, eight maids a-milking, seven swans a-swimming, six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

On the twelfth day of Christmas, my true love gave to me twelve drummers drumming, eleven pipers piping, ten lords a-leaping, nine ladies dancing, eight maids a-milking, seven swans a-swimming, six geese a-laying, five gold rings, four calling birds, three French hens, two turtle doves, and a partridge in a pear tree.

クリスマスの12日目に愛する人がくれた、ドラミングしている12人のドラマー、笛を吹く11人の笛吹き、跳び上がっている10人の領主、踊っている9人の淑女、乳を搾る8人のメード、泳いでいる7羽の白鳥、産卵中の6羽のガチョウ、5つの金の指輪、4羽の呼子鳥、3羽のフレンチ・ヘン、2羽のキジバト、そして梨の木に止まる1羽のヤマウズラ!

Just got this gift from nowhere after losing Blonder and Fluffy.

マスクの標語 

1年ぶりに来たスーパーマーケット。その入口付近にあるポスターです。

三銃士の誓 いOne for all, all for oneや、ケネディ大統領の提案Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.のように、最初のフレーズや文1を、単語を変えず位置を変え、文法正しく意味を逆にしてフレーズ・文2とする言い回しを、antimetabole(アンティメタボリー)倒置反復法と呼びます。この標語はそれに近く、「私のマスクがあなたを守る。あなたのマスクが私を守る」と日本語にしてもパワフルな響きがあるように感じます。

ポスターの二人のTシャツには同じ言葉

   We’re all in this together.(皆で力を合わせよう)

私たち全員がいる(We’re all)この状況に(in this)、それをしっかり意識しよう、あるいは、頑張ろう、あるいは、我々は運命共同体、あるいは、勝手なことはできないぞ、といった気持です。