マスク着用令に頭韻を見る

mandate(マンデイt)は「義務的・強制的な条例・命令」を表します。

マスク着用令を廃止する、あるいはゆるめる州・自治体が増えている米国では、ファウチ博士の警告が発せられていますが。

mask mandateは/m/の頭韻となり、/m/で口を少々力んで結び、maskを高め、mandateをや低めに言うと、良く通じます。

国名の示すように州が集合・統合された国家では、このように州が国並の、あるいはそれ以上の決定権を誇示する傾向があります。

形容詞にmandatory「マンダトウrィ」「マンダtrィ」。

「ステイ・アット・ホーム」が当てはまらない学生への自粛要請

自宅から離れてキャンパス生活を送る学生は多い。この大学では感染が急速に広がり始めた現在、そうした学生への自粛令がスタートした。それが
  stay-in-place order

stay-at-home orderは通常の自粛令だが、今回のstay-in-place orderのplaceには「現在棲んでいる、家を離れた場所」というニュアンスがある。(しかしplaceは広く「自分・家族等の住まいを意味することが出来る。例: That’s our place.、I’ll be back to my place tomorrow. これでいちいち住まいの形態を言わずに済む)。「家に帰らず今いるところで自粛」というのが今回の措置の目的だ。記事で ”stay-in-place”とくくられているのは、この表現がそうした特別な意味を持つと伝える意図がある。

instituted a stay-in-place orderのinstituteには「大学・研究所」などの意味があるが、ここでは動詞で「(ルールやシステムを)実施する」というフォーマルな意味になる。

シカゴの川

聖パトリックデーにシカゴ市ではアイルランドの守護神を讃え市内のシカゴ川を緑に染める。

アイルランド系の多い同市は、年中行事としてこの日をこのグリーンで祝う。1962年からの伝統だという。しかし今年は無いという情報がもっぱら行き渡っていたが、それを裏切るようにサプライズ染めが市長の采配で行われた。

Anley Fly Breeze 3x5 Foot Ireland Shamrock Flag - Vivid Color and Fade Proof - Canvas Header and Double Stitched - Saint Patrick's Day Clover Flags Polyester with Brass Grommets 3 X 5 Ft

国旗は緑がローマンカトリック、オレンジがプロテスタントで、その仲を取り持つのが中立の白とされる。実際の国旗には三つ葉のクローバー(シャムロック、shamrock)はない。
この日はアイリッシュ系でない者がグリーンの何かを身に付けることもあるようだ(自分も職場で付き合ったことがある)。ただオレンジ色で祝う行事もあるという。
宗教の違いを国旗に貼り付ける。如何にも対立の強さを感じさせる。
このgreen dyeはミシガン湖に流れ込む。
映画The Fugitive『逃亡者』で僕は初めて見たが、登場人物の一人がこの川を見て、“If they can dye this river green today, why can’t they dye it blue the other 364 days of the year?”と言うシーンがあるという。見直してみよう。

I’m dying to see how they dye the river.という方にこのサイトは如何か。https://www.chicagotribune.com/coronavirus/ct-chicago-river-green-st-patricks-day-20210313-m3wygh6si5cfhiups4meykvhu4-story.html

Do you follow …?

Do you follow me?(私の言うことにわからないところがありますか?)
Do you follow golf etiquette? (ゴルフエチケットを守っていますか?)
といったfollowの意味とは少し違うfollowの紹介です。会話でよく使われるので利用しましょう。

このDo you follow…?は、Do you like …?やAre you interested in …?より、より積極的な響きがあり、
 「・・・を追いかける」=「何かや誰かの進展・活動・発言などを追い続ける・
  見聞き続ける・大ファンである」
といった意味になり、「追っかけ」ほどの熱狂さは感じさせません。
 例えば、
I’ve been following the Seekers since the 60s.(60年代からザ・シーカーズを聞き続けています・のファンです)
 I try to follow three different news channels.(3つの違ったニュースチャンネルを追いかける・見続けるようにしています)

Do you follow …?のパターンで会話を生みだすことがきます。

  Do you follow the Presidential election campaign?(大統領選キャンペーンを追っていますか?)
  Do you follow any sports/tennis?(何かスポーツ/テニスを追いかけていますか?)
  Do you follow anyone on Twitter?(誰かのツイッターの追いかけていますか?)
  Do you follow stock markets?(株式市場を追っていますか?)
 

茅ヶ崎に上陸を始めるスフィンクス

アイフォンには毎日過去が訪れる。数年前に撮った写真が、料理、人物,花鳥風月といったテーマでまとめられ、BGMと共に、あるいはなんだかまとまらない数枚の写真の集合が静かに、そしてどちらも勝手に送られてくる。
茅ヶ崎のサザンビーチで数年前に撮ったこの写真が、そのなんだかまとまらないグループの中の一枚。いまいちでしょうがと久しぶりに眺めていると、いきなり今日のタイトルのようなイメージが湧き起こった。名付けたら最後、もうそれしか見えない。この崩れゲシュタルトはこれ以上崩れそうになく永遠にこうなってしまいそうだ。
亀岩とかコーヒーポットロックとかいう命名は楽だし覚えるのもたやすいし、しかもどのみち現物たちが永遠である。写真は撮られたものに永遠が来る。今クラウド上には永遠が一杯浮かんでいるような。あれらはこれから永遠に残るのかな。
あの日の波や風の音を思い出しながらSphinx Landing on Chigasakiと命名. BGMはRUSHかストーンズか、いや大滝詠一の恋の汽車ぽっぽがあったhttps://www.youtube.com/watch?v=p0-KLDbLp6o

まだ「そこ」までは

not there yetで「時期尚早で」と言えるでしょう。心の描いたthere(そこ)を使った表現。相手の要望の示す「地点」を見据えています。mask order(マスク令)をlift(解く・外す・解除する)という声に対する州知事の返答。州民主主義も命懸けです。

日々のライム

ノートブックの表紙にHOT-SPOT  

hit the spotは「 (主語が)とっても美味しい・効く~~~」(現在も生きるイディオムです)

1937年スタートの缶詰ミート。WWIIで大ブレーク。これは戦前か戦後か。出勤時か帰宅時か。朝ならSPAM and eggs、昼ならSPAMwich、夜ならbaked SPAMと勧める広告もあり。


パンデミック収束(?)と30年前のスーパーボウルの関係

米国2州の知事が、学校・ビジネス・日常をすべて元に戻します、マスクは強制しませんという宣言を出しました。これはそれを伝えるある記事のヘッドラインです。センセーショナルな見出しはともかく、そのすぐ下に、「第27回スーパーボウル」のローマ数字が目につきます。

Texas, Mississippi pretend that the pandemic is over (but it’s not)

Texas Gov. Greg Abbott and Mississippi Gov. Tate Reeves are celebrating prematurely – just like Leon Lett in Super Bowl XXVII.

prematurely: 時期尚早に

気になったのは最後のフレーズ「第27回スーパーボウルのリオン・レットのように」just like Leon Lett in Super Bowl XXVII.という部分です。

このアメフト選手が引き合いに出されたのには何か訳があるはずです。私はこのスポーツの熱心なファンではないのでオンラインしたところ、こうしたビデオクリップで(複数有り)その理由がわかりました。

https://www.youtube.com/watch?v=U6gmDtVYdLA

レット選手は、相手チームのファンブルしたボールを奪い、追ってくる選手たちをかわして得点間違いなしとばかり片手でボールを下げて持ち、タッチダウンを決める寸前に、敵の選手がそのボールを叩き落としたのです。上のリンクで、その残念な瞬間を観ることができます!

「お祝いするのが早すぎた」というのがこのクリップの教訓ですが、レット選手はテキサス州に本拠を置くダラス・カウボーイズ所属。
 つまり問題の箇所は、”時期尚早な”テキサス州知事の宣言を、レット選手の出来事にリンクしたという、念の入った短文なのでした!

同じテキサス州ヒューストンのNASAコントロールセンターが過日に成功させたタッチダウンは記憶に鮮明ですが、このリオン・レット”事件”は何と1993年1月31日のこと。それが21世紀に入って20年以上経った今、ヘッドラインのすぐあとに使うことができるとは驚きです。とはいえ、スポーツ記録は米大衆文化の一端を担っています。これもその1例ととらえて間違いないでしょう。

誤植

五食と言えば録音をするスタジオと同じフロアにある社員食堂(cafeteria)の略称で美味しい響きがあるのですが、誤植(typo「タイポゥ」)はまずいわけで、それがこうした形で見つかると、私はまずさより人間味を選ぶ傾向があります。ここにその例があります。

eye: 検討する(新聞用語) hybrid: 混合の

これはオンラインで流し読み中に引っかかったもので、頭で読めばmake senseもmakes senseもほぼ同じ音であり、それが書く者・読む者の目をあざむくのでしょう。Does it makes sense to you?