日々是・頭韻 /p/-/p/ 打ち切る

プラグとか栓を引っ張って抜くpull the plugという頭韻表現です。

意味は、そのものズバリ、あるいは、それまでやっていた事業・交渉などをストップする。

つまり、「打ち切る」「撤退する」などの訳ができるわけですが、何を? 何から?という質問には、上のうように、onを使い、

  They are going to pull the plug on the new TV show. 「あそこは例の新テレビ番組を打ち切ることに」

onは「について」。元々のonの「くっついている(プラグが)」というイメージが働いています。NYタイムズの記事の見出しは

  バイデン氏上院共和党との2党派(bipartisan、時に超党派の)インフラ交渉を打ち切る

こうした慣用句を、「pull the plugは打ち切る!」と何度も口に出して覚えようとするより、「何かにくっついたプラグをプルする」と直訳風に覚えると数倍記憶に残ります。「刃物、刀」のイメージのある日本語の熟語「打ち切る」をそのまま「訳」「意味」として当てはめてしまうと、折角プラグを引っ張っている英語が日本刀を見て引くことも。

cut offやstopを使うこともできます。

次回はこの記事にあるもうひとつの頭韻表現について。

イディオムの空

午後晴れて雲美しく 久々の空にカメラ向け 1枚

2枚

と、突然ブーンと飛行機の音、

  英語でI heard a drone of an airplane.(このdroneは「無人機」でなく)と言います。ハチの音も同じ!
  日本語のドローンは無人機、あるいは猿飛佐助が消え幽霊が出る音。

目をやると、探す必要もなく、かなり低空、非行機では? が、カメラを向けると消える。画面が小さいので仕方なし。やっと見つけて1枚。

この青空飛行機事件からイディオムを2つ出力。

1 「それは突然やって来た」It came out of the blue. out of the blueは「突如・予告なしで」 the blueは「晴天」 ここでは今日の空の青さと掛詞

  同類の2点: come out of a clear sky、 come out of the clear blue sky

2  「それは探す必要もなかった」 It was in plain sight.  in plain sightは「わかりやすい場所に」 ここでは飛行機のplaneと掛詞  

エンジンが4つある。4発機についてLet me exPLANE.
別称ジャンボ機のボーイング747、長距離路線用エアバスA340、エアバスオール2階建機A380があるという。

ComPLANEt:

ジャンボ機
とつぜんとびこえない
でんわぐらいすること
はねのかげがさわったぜ

日々是・頭韻 /dɪ/ – /dɪ/ ティーンエイジャーも使える「遠い昔に」

遠い昔、Xマートで働いたことがあります。

「昔」が、ちょっと前でも太古でも使える「遠い昔に」という言葉。英語には頭韻のイディオム

  in the dim and distant past

があります。dimが「ぼんやりと薄暗い、くすみ霞んだ」、そしてdistantは「遠くの」。

  I once worked at X Mart in the dim and distant past.

「いつのことですかぁ?」と訊かれて、ハッキリ答えたくない際に、

  In the dim and distant past.

と答える。やや文学的ながら、年齢に関係なくこうしたものをあなたの「幅」にするのも韻じゃないでしょうか。

あの「ホッピー」が英語クロスワードに登場!

ニューヨークタイムズのThe Miniは、5x5中心の小クロスワードパズル無料かつ毎朝チャレンジできるものですが、今日は何と日本で戦後開発され、人気堅持のビールテイスト飲料ホッピーがカギに登場しました。世界進出Hoppy-steppy-jumpy!の勢い。

NY Times The Mini

答えのaleは味の面でも異なるようですが、とにかくホッピーにエールを贈る点では良いのでは。
お祝いはやはりこれでしょうか:
I’m so hoppy for you!

あの男声合唱団公演があります

昨年はコロナ禍で中止になった定期公演。元気の出るコンサートです。

海のものとも山のものともつかない私は、こうしたキッパリとした皆さんのコーラスを、とてもうらやましく眺め拝聴したものです。
昨年ご逝去されたメンバーで友人の鈴木哲雄さんはマストの上から参加されるのがマストだと思われます。
Have an ocean of fun.

The loo 4

Looがフランス語の影響を受けたという有力説を紹介しましたが、やや力不足ながら、looがgardylooという警告の言葉から来たという説があります。

家の廃水を窓から捨てる習慣は人類がつい最近まで維持していたもので、20世紀初頭に書かれたO・ヘンリー作「魔女のパン」には、夢破れた主人公が、自ら調合した化粧水を窓から捨てる場面があります。が、それよりずっと以前から、高い住居に住む人は、いらなくなった水を、鍋やchamber potから捨てる際に、階下の住人へ向かって

“Gardyloo!”

と叫んだといいます。ゴルフ場で叫ぶ”Fore!”と目的は同じです。

 この警告は、フランス語の“Gardez l’eau!”ギャルディロォ「水に気を付けて!」が訛ったもので、やがて略されLoo!になったということです。(これはbeforeが”Fore!”と略されたことと似ています)。

 さてこの「廃水」ですが、その中にはpot「鍋」からではなくchamber pot /ちぇいmブーポッt/からのものもありました。この「部屋ポット」(直訳)は、やはりフランス語のpot de chambre ポドゥシャーmブルから来ており、配管システムのない時代に、寝室等に置かれた生活必需品でした。
 子供用のchamber potはpottyという可愛い名が付けられています。これに座って事を行う大切な訓練をpotty trainingと呼び、go to the pottyとかsit on the pottyという日常表現があります。

これは、”Sitting on the Potty”という名の教育目的の歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=_RQFMyof650  

the loo 3 or the toilet

北米でtoiletと言うと、生々しい印象があり、通常bathroomが使われます(bathがないのにbathroomという場合もあります)。こうした言い回しは、

  euphemism「婉曲表現・婉曲語法」 /ゆーfァミzm/ (ひら仮名にアクセント)

と呼ばれますが、toiletを避る理由は、toiletが不浄の物というイメージがあるからです。この行に2回出ていますが、北米英語ユーザーが見ているなら、これで2度不浄感を味わっている勘定になります。

 その訳は、toiletという音がtoilet bowlに直結するからです。

 多くのスタンダップコミックが英雄視するレニー・ブルースは、言葉狩り的な時代の風潮に命を賭けて立ち向かった問題おじさんでしたが、If you take this toilet and boil it, it’s clean!という主旨の迷言を残しています。どんなに煮沸し磨いてもdirtyというイメージが消えないことを嘆いているようにも聞こえます。

英国でtoiletという呼び名が常用されるのは、toiletが、海峡のすぐ向こうで、化粧関連の用語として長く使われていたからです。例えば、

  eau de toilette(オ・ドゥ・トワレ)(英語読みで)/オ(ゥ)ドゥトゥワれッt/

は、「トイレの水」でなく、「化粧(の)水」を指します。toiletを嫌う北米でも、ホテルで提供される歯磨き、歯ブラシ、石けん等のセットは、

  toilettery /とィレトウリー/

と呼んで使ったり、集める人までいます。

The Loo 2

looというスペリングで最初に現れたのは1940年ですが、すでにジェイムズ・ジョイスが小説『ユリシーズ』の中で、歴史的地名Waterlooをwater closet(水洗トイレ)に掛けたといいます。さらにそれ以前に、第一次世界大戦で英国の軍人がフランス語の公衆トイレlieux d’aisances(直訳:安心の場)のlieux「リュー」を持ち帰ったといった説もあります。

ただ更にそれ以前の19世紀末に、英国の風刺雑誌Punchのある号に、「ではハレルヤのところからもう一度はじめますよ、ルーでもうすこし長く留まりましょう!」Now, we’ll begin again at “Hallelujah,” and please linger longer on the “Lu”!と言う指揮者と、困惑顔の聖歌隊を描いた漫画があり、すでに「ルー」はトイレの意味として健在だったようです。

更に更に18世紀の文献には、I am myself employed in constructing a lieu here …「ここにlieuを建てるために雇われて・・・」とあり、やはりフランス語からの借用語(loanword)として違いないようです。

これらの情報は
https://www.wordorigins.org/big-list-entries/loo
漫画も出ています。トイレも深い。これはわかりやすく啓蒙的な、illuminatingな記事でした。いやそれを言うなら

It was ilLOOminating!

ただ、北米英語でtoiletと言うと話が違います。

THE LOOについて

日本語の場合、元からあった名に、いくら「お」や「ご」を付けても、今ひとつパッとせず、結局「トイレ」に落ち着いているようですが、英国英語ではトイレはその元のtoiletが標準の名。looというカジュアルな名もあり、肩肘張らない、気の置けない場や相手に使われます。
標準的なgo to the toiletという言い方に対し、go to the looは砕けた言い回しになります。

北米英語で「トイレ」を表すbathroomは、英国語になると「浴室(トイレ付きの場合もある)」を指します。
ちなみにビートルズの”She Came In Through the Bathroom Window”は、「風呂場の窓から入って来た」とイメージできます。

なぜLOOか? いろいろな語源説があって普通の風呂場よりずっと華やかです。真説とされるのは、

Halleluya